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今がその時期

5月の例会「G線上のアリア」を昨日の午後、終えました。
このところほとんど毎年、5月例会のプログラムは「名曲コンサート」みたいな内容で組んでいます。気候のいい時期にたくさんの方々にわかりやすい、いわゆる「セミクラシック」の曲を聴いていただけたら……という趣旨でずいぶんと前に始めたように記憶しています。もっとも新型コロナの流行が始まってから宣伝らしい宣伝はやっていませんので、「たくさんの方々に」という部分はとうに放棄しています。それでも、(幸い弱まりましたが)大雨という予報が出ていた中、ありがたく常連さん方を迎え、気分よく弾かせていただくことができました。
「カッチーニのアヴェマリア」をなんとか新しいレパートリーに入れたこと、初めて「アストリアス」の次に「アルハンブラの思い出」を弾いたこと、パーセルの小品いくつかを何十年かぶりに暗譜で弾いたことなど、いくつかの収穫がありました。
課題としてはやはり体調の管理でしょうね。ここのところ本当に無理がきかなくなりました。前は(休憩を入れながら)1日に5~6時間弾いても平気でしたが、この頃では3~4時間でアウトです。いつも朝は元気に弾きはじめますが、夜になると仮眠から起きても1~2曲しか弾けないことが多く、ひどい場合は楽器を構えただけで右下肢に痛みがきます。その話を家族にしたら「もう年なんだからあたりまえ」と言われました(笑)。
一流演奏家で「練習は3~4時間」という方は、わりとみえるようです。もちろん彼らと同じような体力や集中力は欲しいですが、それは「ないものねだり」でしょうね。それよりも「今の健康・体力を維持すること」「自分の3~4時間を無駄なく使うこと」によって、もう少しは練習効率を上げることは可能なはずです。三郷山を歩きながら朝の練習録音をチェックすることも大事ですが、たまにはイヤホンをはずしてそれを考える時間にしたほうがいいかもしれません。とすれば、ひとつコンサートを終えた今がその時期ですね。

 

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