goo

弾けば弾くほどに

フェルナンド・ソル作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」をはじめて人前で弾いてから、40年以上が経過しました。その後も年間2~3回はコンサートのプログラムに入れているので、演奏回数は通算100回くらいになると思います。
若いころは「皆が弾くから弾く」だったのが、最近では「弾きたいから弾く」に変わってきました。けれども、古典の曲は、弾けば弾くほどに、その難しさがわかってきますね。「まずまず弾けているな」と思っていても、自らの演奏録音を聴くと、あまりにも完成度が低く愕然とすることが珍しくありません。裏がえして言えば、こういう曲をていねいに弾き込んでいけば、実力アップにつながり得るということです。40年もこの曲とつきあってきたけれど、もう少し大事にすべきだったかな……今となっては切にそう思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )