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身体がもっているテンポ

若い頃から、テンポ感覚の弱さでは悩まされています。
いろんな対策(練習法)を考えて、日夜とりくんでいますので、「テンポの維持ができていない」と他から指摘されることは、あまりなくなりました(言われないだけかも……笑)が、自分ではよくわかります。
昨日もひとつ、見つけたことあります。
私にとっては、ものすごく大事なことです。
一見、同じようなつくりの曲でも、テンポの維持がしやすい曲とそうでない曲とがあるのです。
私は、音階とアルペジオといった基礎練習を、メトロノームを使って毎日欠かさず続けていますが、この際の、テンポの設定は決まっています。「4分音符=48,60,72,84,96……」てな具合で、「公差12の等差数列」を使います。
このあたり、私がかつて数学の教師であってことと、無関係ではありません。
それはともかくとして、毎日続けているので、自然と、身体の中に特定のテンポの感覚ができているような気がします。
つまり、曲を弾く際に、自分が続けている基礎練習のテンポをそのまま使えたときには、比較的テンポの維持に苦労することなく練習が進みますし、逆にそうでない場合は、どれだけ注意していても、弾いていくうちにいつもの基本練習のテンポになってしまう……ということがあるのです。
「自分にとって、維持しやすいテンポと維持しにくいテンポがある」というのは、長短背中合わせです。これを完全に解決させるのは、年齢的にもう無理でしょう。でも、それを知っておくことは必要ですし、また、有効です。
「ギター生活40周年記念コンサート」まで、あと40日余りです。いつも「自分の身体がもっているテンポ」で弾くことを心がけていけば、演奏に安定度を加えることは可能なはずです。それぞれの曲について、テンポ設定を見なおしてみることにしましょう。
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