マタイによる福音書1章18~25節
(12.24・キャンドルサーヴィス)
和解の福音のはじめ
この一年を振り返ってみますと、世界的には何にもまして、テロによる世情不安というものは大きかったと思います。多くの人々が難民となりました。また、日本社会に生きる私たちの間にも、あちこちで不安をおぼえるような、また、悲しい出来事もありました。平和へのほころびがあちこちで感じられました。あれほどの反対運動が巻 . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書1章29~34節
見よ、世の罪を取り除く神の小羊
バプテスマのヨハネは、イエス様が自分の方へ近づいて来られるのを見て、「見よ、世の罪を取り除く小羊」と言いました。その彼は、イエス様について、「わたしはこの方を知らなかった」と言っています。ヨハネにとって、イエス様は、ヨハネの母親のエリサベトとイエス様の母マリアとが遠い親戚筋にあったわけですから、知らないというのは少しおかしな話で . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書1章1~5節
光として来られたイエス様
人類の歴史は、結構長い間、夜は暗闇の中にありました。今でこそ、特に、福岡の中でもここらあたりは、街灯があちこちに灯っておりますので、夜中でもつまずくということはありません。周りがかなり明るいからでしょうか、夏などは、夜でも蝉が鳴いていることすらあります。しかし、いったん、台風などで夜に停電になったりしますと、外もうちも真っ暗になりますから . . . 本文を読む
使徒言行録1章8節
地の果てに至るまで
イエス様の宣教命令に基づいて、この世の教会は宣教活動を展開しているといってもよいかと思います。救われた者にとって、教会は常に変わらず安らぎや癒しの場所であってほしいと思います。しかし、同時に、教会は、イエス様の言われた神の国や成し遂げられた救いの御業を告げ知らせ、それを証しする弟子たちの群れでもあります。
「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子に . . . 本文を読む
エレミヤ書31章27~34節
悪を赦し、罪に心を留めないと言われる神
ユダの人々が、バビロンに捕囚として、連れていかれたあと、間もなくして、預言者エレミヤは、大いなる希望の言葉を神様から聞かされたのでした。「イスラエルの家とユダの家に、人の種と動物の種を蒔く日がくる」という、息絶え、滅びてしまったところから、新しい人々、新しい動物たちの命が、興されると伝えたのでした。また、かつて、彼らを抜き、壊 . . . 本文を読む
エレミヤ書24章1~10節
福音は逆説的
誰が見ても、可愛そうだ、気の毒だと同情を禁じ得ないことがあります。しかし、当の本人は、それほどでもないという場合もあるでしょう。それどころか、実際は、結構幸せに過ごしておられたりします。苦しい場面もお見受けするのですが、それにより、何か、真実な生活ができ、充実されているという方もおられます。逆に、とても豊かに生活しているので、さぞ、幸せなのだろうと思って . . . 本文を読む
エレミヤ書20章7〜9節
深い絶望の中で立つ
エレミヤという預言者は、ほんとうにつらかっただろうと思います。彼は、非常に孤独でした。エレミヤは、神様から示されたことを述べているのですが、それを聞いているユダの人々は、自分たちの罪を鋭く指摘されて、悔い改めるどころか、反発するのでした。
20章の1節からのところで、神殿の最高監督であった祭司のパシュフルは、エレミヤの預言の言葉を聞い . . . 本文を読む
エレミヤ書13章1~17節
神様の帯となるべき民
最初の何ごとかを象徴的に表しているお話をかいつまんで説明すると次のようになります。エレミヤに神様は、新しい麻の帯を買い求め、それをユーフラテスというところへ行って、そこの岩の裂け目に隠し、月日がたった後に、それを取り出せ、ということを指示されます。
エレミヤが、そのとおりに行ったところ、帯は腐り、全く役に立たなくなっておりました。このユーフラテ . . . 本文を読む
出エジプト記35章4~29節
進んで心から
モーセは、イスラエルの共同体全体に告げました。出エジプト記の35章の4節「これは主が命じられた言葉である。あなたたちの持ち物のうちから、主のもとに献納物を持って来なさい。すべて進んで心からささげようとする者は、それを主への献納物として携えなさい」。神様は、荒野において、彼らが神様に礼拝をささげるために幕屋の建造を示し、その材料をささげることを求められま . . . 本文を読む
出エジプト記34章1~10節
主が共に歩んでくださることこそ
神様に対してイスラエルの民は、大きな罪を犯しました。モーセが、シナイ山で神様から十戒をいただいていたとき、イスラエルの民は、モーセがなかなか山から下りてこないので、不安になって、偶像の神を造るようにアロンに圧力をかけました。アロンは、モーセと共にシナイ山に登りましたが、一足先に、下りてきていたようです。アロンは、彼らの圧力に恐れを抱い . . . 本文を読む