ルカによる福音書2章22~36節
人を倒したり立ち上がらせたりするお方
メシアが、来られることを待ち望んでいた二人の高齢の預言者がおりました。一人は、シメオンという男性で、もう一人は、アンナという女性です。アンナについては、はっきりと女預言者であったとあります。この二人は、イエス様がメシアであることに気づきました。どのような理由で、そのことを知ったのかは、わかりません。
シメオンは、霊に導かれ . . . 本文を読む
ルカによる福音書2章1~20節
主が知らせてくださったその出来事を見よう
いったいどなたが、メシア、キリスト、救い主であられたのか、そのことを聖書は、「この方こそ主メシアである」と述べています。それは、「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」だと、言います。このとき、イエス様を宿していたマリアは、ヨセフと共に、皇帝アウグストゥスが出した人口調査の勅令のために、ガリラヤのナザレからユダヤの . . . 本文を読む
ルカによる福音書1章26~45節
二人の女性と共に主がおられた
先週のエリサベトの話も、今日のマリアの話も、二つともお腹の中に子を宿すというものでした。しかしながら、エリサベトが子を宿すことも、マリアがそうなることも共にリスクを負う話でした。エリサベトは、高齢でありましたから、まず、肉体的に危険を伴うことになりかねませんでした。また、周囲にどのような目で見られるかわかりませんでした。
エリサベ . . . 本文を読む
ルカによる福音書1章5~25節
神が思い出してくださった
イエス様のご降誕を新たなる思いで迎える待降節のこの時期は、この2014年を振り返る季節でもあります。この一年、いろいろなことがありました。私も、この一年は、これまでの歩みを省み、そして、これからの方向性をより一層深く考えなければならない、そういった年になりました。そして、今年は特に、日本社会に生きる人々は、衆議院選挙とも重なって、その結果 . . . 本文を読む
イザヤ書65章17~25節
新しい天と新しい地
このイザヤ書65章の17節から25節には、「新しい天と新しい地」がどのようなものであるかが描かれています。ここでは、まだ、終末における新しい天と新しい地というには、少し遠い感じですが、そのようにとれないこともありません。
しかし、この65章の前半の1節から16節の内容は、新しい天と新しい地といった希望のお話ではありません。これまでのイスラエルの人 . . . 本文を読む
イザヤ書53章1~12節
わたしたちの罪とは
宗教的にさほど熱心でない人も、昔から、幼い子どもを教育するときには、誰も見ていなくても神様はご覧になっているのだから、神様だけはちゃんと知っているのだから、悪いことをしてはだめですよ、と教えてきました。聖書は、神様のことを思う思いは、そもそも人間が創造されたときから、神様によって、すべての人間に与えられたものなのだと教えています。誰もが、何らかの形で . . . 本文を読む
イザヤ書42章1~9節
主の僕
1節は「見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。彼の上にわたしの霊は置かれ、彼は国々の裁きを導き出す」とあります。この僕は、神様の僕です。神様が支えられている僕です。神様が選ばれ、神様が喜び迎える者です。この僕の上に、神様の霊が置かれ、僕は、国々に裁きをもたらすのです。そして、この僕については、どこかで同じような言葉を聞いたことがあるで . . . 本文を読む
イザヤ書40章1~11節
高い山に登り、良い知らせを告げよ
このイザヤ書40章は、バビロンに捕囚となっていたイスラエル(南ユダ)の人々が、帰還できるようになることを予告しています。「慰めよ、わたしの民を慰めよ。あなたたちの神は言われる。エルサレムの心に語りかけ、彼女に呼びかけよ。苦役の時は今や満ち、彼女の咎は償われた、と。罪のすべてに倍する報いを、主の御手から受けた、と」。
聖書に登場する人物 . . . 本文を読む
イザヤ書1章10~20節
罪が緋のようでも雪のように白くなる
イザヤ書の1章2節からは、南ユダへの審判が語られています。南ユダというのは、ソロモン王のあと、イスラエルの国は、南北に分裂しますが、その南の方の国です。そして、イザヤは、その南ユダの預言者として、神様の召命に与り、それに応答しました。イザヤの召命の話は、6章に出てまいりますが、この1章などは、話が前後しているのかもしれません。
この . . . 本文を読む
イザヤ書6章1~13節
汚れた唇の者でも
イザヤは、預言者です。この時、見た幻は、天の御座に神様が座っておられるというものでした。ウジヤ王が死んだ年だったといいますから、紀元前736年のことです。ウジヤ王は、南ユダの王様でした。50年ほどの長きにわたり王の位にあり、その王が亡くなったわけですから、時代は転換期を迎えておりました。
そして、このとき見たその光景の場所は、神様の住まわれる天の神殿で . . . 本文を読む