マタイ福音書1章23節
その名はインマヌエル
(説教要旨)
さだまさしにはイラク戦争批判のふたつの歌がある。ひとつは、「風を見た人」である。バッハの「平均律」の旋律の上にグノーが彼の「アベマリア」を作曲したことは有名だが、その「平均律」の出だしのメロディーを導入部とするこの歌は、
「風を見たことはないけど/風の音なら聞くことが出来る/心を見たことなどないのだけれど/心は伝えられる」と . . . 本文を読む
ルカによる福音書2章8~20節
あなたがたのために救い主が
マリアなどの関係者以外では、一般の者としては、羊飼いに真っ先に救い主誕生の知らせが届いたことになっています。天使は彼らに「民全体に与えられる大きな喜び」だと告げました。そして、「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と伝えたのです。
「あなたがた」とは、誰でしょうか。民全体に与えられるとありますから、羊飼いたちは、自分たち . . . 本文を読む
ルカによる福音書1章26~38節
主があなたと共におられる
マリアとは、そもそも何者だったのでしょうか。マリアはヨセフの許婚でした。ヨフセというのは、ダビデの末裔です。救い主の誕生は、ダビデの血筋の者から、ということだったのでしょうか。しかし、結局は、聖霊によって身ごもったのですから、血はひいていないことになります。
そうは言うものの、なぜ、ヨセフが選ばれたのかというと、これもさしたる . . . 本文を読む
ガラテヤ3章23~29節
キリストを着る
パウロは、当時のユダヤ社会の最高の価値観となっていた律法に忠実に生きようとしていた人間でした。そのために律法そのものも偉い先生についてよく勉強しました。そして、律法の実践においても、人一倍熱心に守るように努めていました。
しかし、そうした彼の生き方は、復活のイエス・キリストとの出会いによって、完璧に崩されてしまいました。彼は、熱いユダヤ教徒 . . . 本文を読む
使徒言行録1章8節
我らの宣教
今日は、世界バプテスト祈祷週間をおぼえつつ、礼拝を守っています。キリスト教は、世界に出ていって、イエス・キリストの福音を宣べ伝えることを最初の弟子の時から行ってきました。
それはイエス様の「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって、洗礼(バプテスマ)を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように . . . 本文を読む
I ヨハネ4章7~21節
神がまず私たちを愛してくださった
人(特に異性)を好きになるのに理由はないと言われますが、それは本当でしょうか。好きになった要因に気づかないだけか、なかなか言葉で表現できないか、そういうことなのではないでしょうか。
自分に優しい言葉をかけてくれる、いろいろと親切にしてくれる、これは好意をもたれる要因となるでしょう。あるいは、自分がその人と会っていると、癒されると . . . 本文を読む
ヨハネ福音書5章31~40節
聖書が証しする方のもとへ
何ごとにも基本というものあると思います。釣りをするときには、まず、底をはかります。鯛ですと、海の底の方にいるので、エサの部分が海の底よりも50センチくらいのところで止まるようにしておかねばなりません。それが、海底よりも5メートルも上ですと、そこらにはまた、別の魚が泳いでいまして、それがエサを食べることになります。
ですから、釣り場 . . . 本文を読む
申命記10章12~22節
神が求められること
「イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求めておられることは何か」。神様は、私たちに何を求めておられるのでしょうか。それも、今、というこのときにおいてです。それについて、本日の申命記の10章の12節、13節にはこう書かれてあります。
「ただ、あなたの神、主を畏れてそのすべての道に従って歩み、主を愛し、心を尽くしてあなたの神、主に仕え、 . . . 本文を読む
ヘブライ人への手紙1章1~4節
神の本質の完全な現れとしてのイエス・キリスト
本日は、ヘブライ人への手紙の一章1節から4節の御言葉に耳を傾けてまいりましょう。聖書教育では、しばらく、キリスト教の教理(宗教の教えの体系)について学んでいくことになっていますから、説教でもそのことに触れていきたいと思います。
「神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また、多くのしかたで先祖たちに語られ . . . 本文を読む
ダニエル書3章1~30節
信仰とは? たとえそうでなくとも
イスラエルが南北に分裂して、はじめに北イスラエルがアッシリアに滅ぼされ、ついで、南のユダが、バビロンに滅ぼされました。そして、南ユダのおもだった者たちは、捕囚としてバビロンに連れてこられたのです。第一回のバビロン捕囚は、紀元前597年でした。
シャドラク(ユダヤ人としての名前はハナンヤ)、メシャク(ミシャエル)、アベド・ネゴ(アザ . . . 本文を読む