ヨハネによる福音書12章20~26節
一粒の麦が地に落ちて死ねば
ギリシア人が、イエス様に会いに来ました。このギリシア人は、ユダヤ教に回心したギリシア人だったのか、或いは、まだそこまでではなく現在のところはユダヤ教に理解と関心を持つギリシア人だったのかわかりませんが、ギリシア人という言葉は、当時はユダヤ人以外の諸民族を総称していて、つまり、異邦人全般を指していたと考えてよさそうです。
そうしま . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書11章1~27節
死で終わらない
ラザロは、マルタとマリアの兄弟でした。おそらく、この物語の全体の感じからしますと弟なのでしょうか。彼が、病気になりました。イエス様は、5節にありますように、マルタとその姉妹(マリア)とラザロを愛しておられたのでした。ラザロの病気は、重かったようで、姉妹たちは、一刻を争うと考えたのでしょう。人をやって、イエス様を呼びに来たのでした。「主よ、あなた . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書10章1~6節
真理の声を聞き分ける
私たちは愛する者には、名を付けます。ペットにも、もちろん、名前をつけて呼びます家族同然、可愛がっております。決して、「おい!」、「ちょっと!」、などとは言いません。飼われている羊たちにも、名前をつけていました。たくさんの群れになりますと、名前など不要かと思いますが、昔から羊飼いたちは、一匹一匹の羊たちに名前をつけていて、その名前を呼んで、群 . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書6章1~15節
人々に欲しいだけ分け与えられた
この5千人の給食の物語は、4つのすべての福音書に載っているものです。すべての福音書に載っているということは、それだけ、この物語を取り上げないではおれないほどの深い意味が、それぞれの福音書記者に感じられたということです。ここでも大勢の群衆がイエス様のところへやってきました。
それは、「イエスが病人たちになさったしるしを見たからであ . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書4章46~54節
イエス様の言われる言葉の力
ヨハネによる福音書は、共観福音書とは呼ばれません。なぜなら、他の三つの福音書に共通するようなお話がでてこないからであり、むしろ、共観福音書とは違ってイエス様に対する独特な見方が述べられているからです。それでも、幾つかの物語は、似ているものがあります。このお話は、ルカとマタイの、百人隊長が自分の僕の病をイエス様に癒していただく物語と似 . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書4章1~26節
私たちの核心に触れるイエス様
普通は、ユダヤ人たちはサマリア人とは犬猿の仲にありましたから、サマリアを迂回して目的地を目指しておりました。しかし、このときは、サマリアを通ってガリラヤに行くことにしたというのです。その理由らしきことは、4章の1節から6節に記されています。
イエス様が、ヨハネよりも多くの弟子をつくり、実際は弟子が行っていたという説明がわざわざなさ . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書2章1~11節
この方の言われるとおりにしてください
お祝いの席には、お酒がつきものです。年末からお正月には、お酒をここにおられる皆様も飲まれたことでしょう。まして婚礼ともなれば、お酒は欠かせないものになります。イエス様の時代もそれは同じでした。ガリラヤのカナで婚礼がありまして、母マリアはこのとき、この婚礼の裏方で手伝いをしていたようです。そして、宴もたけなわとなりまして、これ . . . 本文を読む
マタイによる福音書1章18~25節
(12.24・キャンドルサーヴィス)
和解の福音のはじめ
この一年を振り返ってみますと、世界的には何にもまして、テロによる世情不安というものは大きかったと思います。多くの人々が難民となりました。また、日本社会に生きる私たちの間にも、あちこちで不安をおぼえるような、また、悲しい出来事もありました。平和へのほころびがあちこちで感じられました。あれほどの反対運動が巻 . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書1章29~34節
見よ、世の罪を取り除く神の小羊
バプテスマのヨハネは、イエス様が自分の方へ近づいて来られるのを見て、「見よ、世の罪を取り除く小羊」と言いました。その彼は、イエス様について、「わたしはこの方を知らなかった」と言っています。ヨハネにとって、イエス様は、ヨハネの母親のエリサベトとイエス様の母マリアとが遠い親戚筋にあったわけですから、知らないというのは少しおかしな話で . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書1章1~5節
光として来られたイエス様
人類の歴史は、結構長い間、夜は暗闇の中にありました。今でこそ、特に、福岡の中でもここらあたりは、街灯があちこちに灯っておりますので、夜中でもつまずくということはありません。周りがかなり明るいからでしょうか、夏などは、夜でも蝉が鳴いていることすらあります。しかし、いったん、台風などで夜に停電になったりしますと、外もうちも真っ暗になりますから . . . 本文を読む