ルカによる福音書2章8~21節
キリストのお生まれになったところ
イエス・キリストは、約二千年前、ユダヤのベツレヘムという町で誕生されました。どうして、ガリラヤのナザレに住んでいた彼らが、ベツレヘムでイエス様を産むことになったのかというと、ちょうど、そのとき、ローマ皇帝のアウグストゥスからローマが支配していた全領土の住民に、登録せよとの勅令が出たからでした。ローマは、税制を整えるために住民 . . . 本文を読む
ヨハネによる福音書1章14~18節
わたしたちはその栄光を見た
「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」との文章の意味から考えてまいりましょう。
1節の「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」ではじまるこのヨハネによる福音書に登場してくる言というものを、「それは父の独り子として . . . 本文を読む
マタイによる福音書2章1~15節
二人の王
イエス様が、お生まれになったとき、ユダヤの王は、ヘロデでした。彼は、ローマ帝国の傀儡国家としてユダヤの地域を国として、ローマに認めさせ、自分がその国の王となりました。もちろん、独立国家ではなく、ローマの支配下にあったというところは変わりません。ところが、彼は、非常に権力欲のすさまじい男で、少しでも、自分の座の脅威となるような者がいたら、その . . . 本文を読む
ヨハネの黙示録21章1~8節
主を待ち望む信仰
本日からアドヴェント(待降節)に入ります。私たちは、今年も主のご降誕を待ち望みます。このお方は、既に二千年前にこの世に来られました。しかし、私たちは、毎年、イエス・キリストのご降誕をあたかも今年お生まれになるかのようにして、1月前からクリスマスの諸々の物語を思い起こしながら、その日を待つのです。
天神や小倉の街並は、今年もクリスマスの . . . 本文を読む
ヨハネ福音書15章1~17節
キリストにつながる
この聖書の箇所ほど、よく知られているところもないと思います。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである」。
つながると言えば、最近のマスコミの映像からは、あのインド洋での日本の艦船がアメリカの艦 . . . 本文を読む
ローマ8章18~30節
霊の執り成し
先週は、カリフォルニア州で、山火事が発生し、それがその土地特有の季節風にあおられて、大きな火災となりました。多くの被害が出ています。東京都のおよそ8割近くの土地が消失し、幾人かの死傷者と2千軒近くの住宅が燃えたと言われます。被災された方々への慰めをお祈りしたいと思います。
と同時に、多くの被造物(動植物)が、犠牲になったことも頭に入れておきた . . . 本文を読む
マタイ12章22~32節
悪しきものから解放される
悪霊という概念は、何もキリスト教だけではありません。およそ、宗教と名のつくものには、何らかの形で、登場してくるものです。人が突然の重い病気になったり、それも原因不明の病気などになった場合はなおさらのこと、また、災いが次から次に続くような場合にもそうでしょう、何か悪い霊がとりついた、そういうことを考える人は少なからずおられます。これは、昔 . . . 本文を読む
マルコ福音書10章1~12節
神様が結び合わせられた二人
私たちは、今日、示された聖書の箇所から夫婦の関係について、教えられます。ファリサイ派の人々が、イエス様を試そうとして「夫が、妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と質問を致しました。試そうとしてなされた問いだったということですから、当然、彼らは、それについての答えをある程度は持っていたのです。
イエス様は彼らに逆に、 . . . 本文を読む
詩篇85編1~14節
愚かなるふるまいに戻らないように
8月は、日本に原爆が投下され、敗戦を迎えた月です。もう62年前のことです。戦後生まれの私たちが、多くを占めるようになり、戦争体験を語ってくださる方も少なくなってきました。先週、近藤姉は、戦争の体験談を語られ、最後に、戦争になれば思想信条の自由がなくなることを訴えられました。
日本の教会もまた、戦争中、教会に特別高等警察という組織から . . . 本文を読む
コリントの信徒への手紙一 9章19~23節
福音に共にあずかる
イエス様は、「あなたがたの中で、偉くなりたい者は、皆に仕える者となり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」と弟子たちに教えられました。逆説的なこのような教えは、イエス様のお語りになったお話の随所に見られるものです。そして、パウロはこのようなイエス様の教えこそ、実に大事なものとして、理解していたようにも思う . . . 本文を読む