平尾バプテスト教会の礼拝説教

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会での、日曜日の礼拝説教を載せています。

2018年4月29日 愛は造り上げる

2018-07-14 23:10:05 | 2018年
 コリントの教会には、「我々は皆、知識を持っている」という自分たちの知識を誇っていた人々がおりました。彼らは、唯一の神以外にいかなる神もいない、世の中に偶像の神などはいないのだから、そのような存在しないものに献げられた肉を食べたからといって、何か害が及ぼされるかというと、そういうことはない、だから食べてよいと考えておりました。パウロも、基本的には、こうした考え方に同意しておりました。一方で、例えば、キリスト者になったばかりで、そこらの知識に至らず、今までの偶像になじんできた習慣にとらわれている人々がいます。彼らは、自分たちは自由だといって、肉を食べているあの知識を誇っている者たちに倣って、偶像に献げられた肉を食べるけれども、そうであっても、やはり、これは偶像に供えられた肉だといった思いが頭から離れずにいるのです。彼らは、そこらの確信がないままに、良心が弱いために食べているわけで、それは彼ら自身が汚されることにならないのかとパウロは問うのです。パウロは、「知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる(人の徳を高める)」と述べます。パウロは、この知識を誇っている人々へ「ただ、あなたがたのこの自由な態度が、弱い人々を罪に誘うことにならないように、気をつけなさい。知識を持っているあなたがたが偶像の神殿で食事の席に着いているのを、だれかが見ると、その人は弱いのに、その良心が強められて、偶像に供えられたものを食べるようにならないだろうか」、「そうなると、あなたの知識によって、弱い人が滅びてしまいます。その兄弟のためにもキリストは死んでくださったのです。このようにあなたがた、兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるのは、キリストに対して罪を犯すことなのです」と指摘しました。そして、パウロ自身は、このような弱い兄弟たちをつまずかせないために、自分は今後決して肉を食べないと言うのでした。 . . . 本文を読む