ルカ福音書2章8~21節
あなたがたのための救い主
他の人には起こるかもしれないけれど、自分にはそういうことはないだろう、と多くの人は思って生活をしています。このときの羊飼いたちもおそらくそうした心境だったのではないでしょうか。救いや救い主と自分たちとは、関係がない、と思っていたことでしょう。しかし、イエス・キリストの出来事は、すべての人の救いのために起こった出来事だというのが、聖書が . . . 本文を読む
ルカ福音書2章1~7節
飼い葉桶のキリスト
このときの皇帝アウグストゥスとは、イウス・オクタヴィアヌスのことで、彼はローマ帝国の最初の皇帝であり、彼の時代にローマがいわゆる世界の支配を成し遂げたのでした。そして、ローマは、支配した国々に対して、そのときどきの皇帝を神として礼拝するように、強要する時代もありました。ユダヤもまた、その属領となり、ローマの支配に屈しておりました。ユダヤの中 . . . 本文を読む
ルカによる福音書18章9~14節
打ち砕かれた魂
このたとえ話は、自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対してなされたものだと記されています。私自身は、正しい人間だとはさらさら思いませんが、しかし、うぬぼれがないかというと、ないことはないと思います。また、他人を見下してはいませんが、私ならこうすると思わないことはありません。
つまり、イエス様が指摘されているこ . . . 本文を読む
ルカ福音書15章11~32節
放蕩息子の父
神様は、私たちに自由意志を与えておられます。神様に背を向けて人生を歩むことも自由ですし、神様に向かって歩むことも自由です。神様は、私たちを愛しておられるので、自由意志をお与えになられました。ご自分のロボットとして、言いなりになる存在としての人間を造られたのではなく、人間は自ら自由に考え、振舞うことのできる存在として、お造りになったのです。ま . . . 本文を読む
ルカによる福音書11章5~13節
求めなさい。そうすれば与えられる。
このお話の前には、弟子たちがイエス様に祈りを教えて欲しいというので、イエス様が、彼らに、私たちが今皆で唱えているいわゆる「主の祈り」の原型になるものを教えられたことが記されています。それは、何を祈るかという祈りの内容でした。この主の祈りは、旧約聖書で、モーセがかつて神様からシナイ山で、十戒をいただいたのですが、あの十戒への . . . 本文を読む
ルカによる福音書10章38~42節
必要なことはただ一つ
イエス様が、入っていかれたその村は、ベタニヤ村だったと思われます。ここには、マルタとマリアの姉妹、その弟のラザロ(イエス様から蘇らされたあのラザロ)が、住んでおりました。ヨハネによる福音書には、この3人は、血のつながりのある実の兄弟姉妹であったことが記されています。イエス様は、これらの人々もまた非常に愛されておりました。そして、 . . . 本文を読む
ルカによる福音書6章12~16節
主は祈られた
この12人の弟子を使徒として選ばれたというお話は、マルコとマタイの二つの福音書にも記されています。ところが、内容はそれぞれ微妙に違います。それは、それぞれの福音書を記した記者が、何を自分は大切だと考えるかで、情報の取捨選択をしているからです。私たちは何かを伝えるときに、その中でもどれを大切なこととして伝えたいかがあります。その人の表現 . . . 本文を読む
創世記45章1~15節
命を救う摂理の神
世界的な飢饉の中で、ヤコブたちのいたカナンの地方もその例外ではなく、ついに食料が底をついてしまいます。ヤコブは、再び穀物を買いにエジプトに行くように息子たちに言いつけます。息子たちは、前に穀物を買いに行ったときに、今度来るときには、末弟のベニヤミンを連れてくるようにヨセフ(ちなみにこのエジプトの高官がヨセフであるとは兄たちにはわかっていません . . . 本文を読む
創世記41章25~36節
神様からのサインを受け止める
ヨセフは、ヤコブの11番目の息子であり、たいへん可愛がられていました。そのため、他の兄弟たちのねたみもかっておりましたが、兄たちのことを父ヤコブに告げ口したり、また、兄たちの藁束が、自分の結わえた藁束にひれふしたという話を無邪気にしたりするものですから、兄たちの憎しみをさらにかうようなことになっておりました。また、ある兄たちは、殺意す . . . 本文を読む
創世記28章10~22節
祝福のあるところ
ヤコブが、家を出ざるをえなくなったのは、表向きは母リベカの兄、ヤコブからすると伯父のラバンの娘たちの中から誰かを妻に迎えるためでした。それにあたっては、リベカが、エサウの妻たちのことで、生きているのが嫌になったと、また、ヤコブまでがヘト人の娘を妻に迎えたら、わたしは生きているかいがありません、とイサクに訴え出たことにありました。
これは . . . 本文を読む