ひらけいメモBlog@goo

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新ミニゴリラ、NV-SB360DT発表

2008-04-08 20:44:08 | GPS


大容量4GB SSDとGORILLAエンジンで実現した使いやすさ 美しい地図とスムーズな動きのSSDポータブルナビゲーション2機種を発売 (ニュースリリース)
三洋、ワンセグ予約録画対応“SSDポータブルナビ” (AV Watch)
三洋、ワンセグ録画もできるSSD搭載「ゴリラ」と「ミニゴリラ」 (ITmedia)
カーナビ「GORILLA」に4GBのSSDを搭載した新モデルが登場 (ITPro)
三洋電機、美しい地図とスムーズな動きのSSDポータブルナビ2機種 (日経TRENDY)
SSDモデルへと進化--三洋電機、ポータブルナビ「ゴリラ」に2機種の新製品 (CNET)
三洋電機,7型液晶ディスプレイを搭載した高機能PNDを発売 (Tech On!)
【SSDゴリラ】ゴリラ既存モデルとの住み分けはどうなる? (レスポンス)

 三洋電機は4月8日、ポータブルナビゲーション2機種を発表した。ゴリラ「NV-SD700DT」とミニゴリラ「NV-SB360DT」だ。4月21日の発売となる。
 特徴は、ナビゲーションという面からは4GBの大容量フラッシュ搭載による豊富な検索対象数だ。
 なお、「SSD」と聞くとEee PCなどで使われているSSD(Solid State Drive)のような印象を受けるがそうでは無く、「Solid State Device」の略で、新カテゴリとしてこの名称を採用したそうだ(AV Watchによる)。
 あくまでも個人的な考えだが、フラッシュメモリ搭載機という意味では従来機と変わりはなく、SSD=新しいもので(HDDよりも)高速という印象があるため、従来機よりも高速になった新機種ゴリラ/ミニゴリラにその印象を重ねているようにも思える。
 しかし特徴はそれだけでなく、仕様によると GPS 感度が -152dBm と従来機種(-134dBm)から向上している。

 個人的には、まずこの GPS 感度向上に注目したい。-152dBm という感度は他の PND が搭載している GPS(SiRFstarIII) の -159dBm に比べればまだまだ低く不満は感じるものの、それでも従来機に比べれば驚くほどの感度アップになるはずだ。
 わたしの、1年前のミニゴリラ NV-SB250DT への最大の不満は GPS の感度不足だった。この点が改善されたのは大きく、実際に違いが体感できるものと期待される。

 また、4GB のメモリ搭載による検索対象増加も、その恩恵は大きいだろう。住所検索は3400万件(従来機3000万件)、電話番号検索は4000万件(従来機280万件)。これまでの一般的なPNDの電話番号検索数は1000万件で、これと比較すると実に4倍だ。これは個人宅3000万件を含むかららしい(個人宅がナビのデータに入ることの必要性はよく分からないが)。ジャンル検索は450万件(従来機200万件)。名称検索は1000万件(従来機208万件)。いずれも目に見えて増加している。

 この他にも、全体的に動作速度が向上していそう、画面の解像度が高くなった、ワンセグ機能の向上、16GBまでの外部SDカードに対応、ゼンリンits-mo Drive連携、小型化など、いくつかの機能向上が図られている。

 このように、価格は他のPNDと比較すれば高いものの、かなり満足度の高い PND となりそうだ。ただ、リアルタイムの渋滞情報に対応できていないのが、残念だ。

 最後に、NV-SD700DT にも触れておきたい。こちらは旧機種であるNV-SD580DT同様FM多重VICSを内蔵しているため、リアルタイムに渋滞情報を得ることができる。その点では非常に魅力的ではある。また、液晶画面も7型と大型化している。

機種名ミニゴリラNV-SB260DTミニゴリラNV-SB360DT
GPS性能-134dBm-152dBm
外付けGPSアンテナ
大きさ143×83×34.8mm128×85×26.2
重さ340g310g
液晶4.54.5
地図データ格納場所内蔵2GB内蔵4GB
地図縮尺
外部メモリSDSD
外部接続×
内蔵電池稼働時間4h
地図メーカーゼンリンゼンリン
ワンセグ
その他ナビ以外機能×MP3/WMA/JPEG
住所検索数3000万3400万
ジャンル・周辺検索200万450万
施設名検索208万件1000万件
電話番号検索280万4000万
周辺検索範囲
地点登録
VICS××
自律航法×?×?
オービス対応×?×?
オートディマー
防滴×?×?


(参考:NV-SD580DT / NV-SB260DT ニュースリリース)
(08.4.10 修正)
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eTrex Vista HCx購入

2008-04-08 08:29:06 | GPS


 eTrex Vista HCxを購入した。
 わたしが最初に購入した GARMIN の GPS ユニットは Foretrex101。GARMIN の GPS の中では安価な方だ。その後に購入したのは eTrex H。GARMIN の高感度 GPS 受信機を使ってみたかったからだ。これも GARMIN GPS の中では比較的安価な方だ。
 と、できるだけ安いものを購入してきたのだが、結局 eTrex シリーズのフラグシップである eTrex Vista HCx に手を出してしまった。ただしさすがに日本語版を購入する気にはならず、英語版だ。もっとも最近は価格改定があって日本語版も以前よりは安めになったので、購入し易くはなったと思う。

 なぜ買ってしまったのか。それは、自分の Webに仕様をまとめている内に欲しくなってしまったからだ(苦笑)。その他以前記載したように eTrex H の UI が Foretrex101 と比較すると古く見えてしまい、その上画面のコントラストが低いために見づらく(調整は可能だが調整しても見づらい)、どうにも使いづらく感じた(相性が悪かった)ということが大きい。

 では実際に、eTrex H と eTrex Vista HCx を比べてみてどうなのか? というのが、このエントリをご覧になっている方には興味のあるところかもしれない。
 個人的には、感度・精度はほぼ同等と思う。もしかすると気持ち Vista HCx の方がよいかもしれないが、大した差では無い。単純にログ取り用途であれば旧型機がベースではあっても eTrex H で十分だと感じた。
 ただし eTrex H のトラックポイントの保存量は 10,000 ポイントと十分な量ではあるものの、microSD に記録できる機種に比べれば劣る。また eTrex H は eTrex Vista HCx と比べると電池のもちが悪い。かつ、Vista HCx は USB 給電ができる。この3点を考慮しておく必要はある。
 なお、精度については比較結果を載せられればよかったのだが、両方とも高レベルであり優位な差があるような結果が得られず、残念ながら掲載できるような結果は得られなかった。

 詳しく見ていこう。さて、まずは仕様比較の一覧だ。

















機種名eTrex Vista HCxeTrex H
価格31,16015,855
大きさ56x107x3051×112×30
重さ156g150g
高感度
ディスプレイサイズ33x4328x54
ディスプレイ解像度176×22064×128
地図×
通信USBSerial
SDmicroSD×
電池単三×2単三×2
駆動時間25h17h
トラックログ1000010000
防水
方位・高度×

(価格は IDA ON-LINE, 2011.2.11)

 eTrex Vista HCx の特徴は、
・高感度対応(eTrex H も同様)。
・WAAS対応(eTrex H も同様)。
・microSD 搭載。地図格納(英語版のみ)とログ記録(gpx形式)が可能。
・地図表示が可能。
・電子コンパスおよび高度計(気圧計)を搭載。
・屋外でも見やすい、カラー液晶搭載。
・クリックスティック搭載。
・電池のもちは比較的良い。
・USB給電で動作する。
・外部インターフェースはUSBのみ。

 eTrex H の特徴は、旧型機モノクロ eTrex の高感度版、ということに尽きる。
・高感度対応(eTrex Vista HCx も同様)。
・WAAS対応(eTrex Vista HCx も同様)。
・外部インターフェースはシリアルのみ。
・シリアルインターフェースにNMEA出力が可能。
・電池のもちが若干悪い。と言ってもForetrex101よりはもつ。

が挙げられる。NMEA 出力は eTrex Vista HCx にはできない。
 購入した eTrex Vista HCx は英語版であるため日本語版用地図を格納できない。そこでアップダウン製作所の地図を購入した。


 まず、ログ記録の観点でのみ両者を比較してみたい。すると eTrex Vista HCx のメリットは、
・microSD 搭載。microSD にログ記録(gpx形式)が可能。
・電池のもちは比較的良い。
・USB給電で動作する。
となる。
 USB給電が可能であり、また外部microSDにログを記録できるため、例えばシガーソケットの使える車で走行ログを取るような用途であれば、電池残量もログ用メモリの残り容量も気にすることなくログを取ることができる。このメリットは大きい。さらに電池のもちも25hと十分で、屋外で使うにも十分だと思う。実際に使ってみると、このあたりのメリットは大きい。
 ログが gpx で取れるというのも便利だ。かつ、eTrex Vista HCx の microSD は、PC に接続して Vista HCx 側を設定することにより、PC からはマスストレージとして見えるようになる。従来機(Foretrex101やeTrex H)ではログの吸出しはカシミール3Dで行いgdbで保存していたが、Vista HCx はマスストレージとして接続しgpxを直接取り出している(カシミール3Dで内蔵メモリから取り出すことも可能)。
 が、逆に考えると、これらにメリットを感じなければ、ログ取り機であれば eTrex H で十分、ということになる。現状、地図無しのログ取り専用機で高感度版はこの eTrex H しかなく、その意味では唯一かつ十分な選択肢だろう。ただ、ログ取り専用機にしてはちょっと大きすぎるように思う。個人的には、Foretrex か Geko の高感度版を望みたいところだ。


 次に、ログ取り以外の面について見て行きたい。

 まず液晶だが、eTrex Vista HCx は屋外でも見やすい。さすがにフィールドに持ち出すように作られているだけあって、この点は問題ない。

 eTrex H には無い、クリックスティックはどうだろうか。そこそこ歴史あるインターフェースだが、わたしにはちょっと使いづらい。このスティックで上下左右の動きと押し込むこによる決定機能を持つのだが、押し込むときにスティックが倒れてしまってカーソルが動いてしまう、ということが何度かあった。この点は改善いただきたいところだが、新機種 Colorado の入力装置はどんな感じだろうか。

 UI自身は eTrex H よりは使いやすく感じた。具体的にどう、と問われると回答に困るのだが、さすがに装置の世代が違うだけのことはある。

 表示画面について。eTrex Vista HCx は eTrex H よりも装置の世代が新しいだけあって、eTrex よりも使いやすい。例えばトリップコンピュータの画面あたりの表示項目数が多かったり、日の出・日の入り時刻表示ができたりする。またメニューボタンを押すことによって切り替え表示できる画面をカスタマイズできるのも使いやすい。

 電子コンパスと高度計。これは高感度 eTrex 系では eTrex Summit HC と eTrex Vista HCx にしか無いが、今までわたしはこの機能の恩恵にあずかったことは無いので、まだ評価はできない。

 地図表示について。購入したアップダウン製作所の地図は、標高つきの1/25,000程度の地図だ。日本全国の地図を1GBのmicroSDカードに入れて使っている。ルート検索ができるものを購入したが、これでナビをしたことは無い。
 わたしは基本的に地図閲覧は、ケータイ(GPS搭載機+NAVITIMEなど)かPDA(Mio P560+Pocket Mapple Digital)で行っている。かつ Mio P560+Pocket Mapple Digitalでは等高線の表示まで可能だ。
 地図の詳細さではこれらには敵わないが、電池は段違いにもち、また単三電池駆動なので切れれば交換も可能だ。このため電池残量をさほど気にせず地図を閲覧することができ、この点での使い勝手の良さは他を寄せ付けない。基本的に、動作中はバックライトは消えていても画面表示はされたままなので、明るい場所で黙って地図を眺めるだけならば余計な電力も使わずに済んでしまう。徒歩時だけでなく、遊覧船やフェリーと言った船上、電車内、飛行機内(使える場合に限る)で、なんとなく地図を眺めるのも楽しい。特に船上や機内では場所を知る手がかりはあまり無いので、自分の位置が地図上で分かると何となく楽しい。



 最後に、高感度 eTrex 系の GPS 受信機のお勧め、について、わたしの主観で記載しておきたい。
 高感度 eTrex 系は、eTrex H、eTrex Venture HC、eTrex Summit HC、eTrex Legend HCx、eTrex Vista HCx の5機種がある。これらの違いは、ログ取り専用の eTrex Hと、残り4機種の地図表示可能モデルとに分けられる。その4機種は microSD の有り無し、電子コンパス・高度計の有り無し、の組み合わせだ。
 個人的には、ログ取り専用に割り切れば eTrex H、地図が必要であれば eTrex Legend HCx か eTrex Vista HCx を推したい。Legend HCx は電子コンパス・高度計無し、Vista HCx は電子コンパス・高度計有りで、これは好みで選べばよいだろう。わたしはせっかくなら電子コンパス・高度計を使ってみたいということで、Vista HCx にした。
 Venture HC と Summit HC は地図表示可能だが地図を24MBの内部メモリに格納する必要がある。microSD 搭載機のある今、地図表示が必要な場合では Venture HC か Summit HC を積極的に選択する理由はあまり無いように思う。ベースは古いがより安価なログ取り専用機 eTrex H で割り切るか、逆に外部 microSD が使える Legend HCx か Vista HCx までいってしまった方が満足感は高いのではないだろうか。
 なお、GARMIN GPS の日本語版は、最近価格改定があったとは言えまだまだ英語版よりも高価だ。GARMIN の日本地図を使ったり日本語で名称入力をする場合には日本語版が必要だが、英語表記でよいのであればアップダウン製作所の地図が使えるので、それで十分だと感じている。
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