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DELL Studio desktop購入レビュー

2009-08-16 21:37:52 | パソコン
 DELLの Studio desktop(コントロールパネルのシステムでは、モデルは Studio 540と表示)を購入した。
 既に多くのレビューが書かれてはいるが(ITmediaパソコン納得購入ガイド納得パソコン購入術!/パソ兄さん)、せっかくなので書いておきたい。

 メイン用途は、一眼レフデジカメの現像・調整処理と、DTPもどき?だ。使用するアプリケーションは Canon DPP と Photoshop CS3 が大半だ。ゲームはやらないので、さほどグラフィックス性能は必要としない。

 一通りの仕様レビューとベンチマーク結果、それに加え Canon DPP での処理速度について記載してみたい。


 外形寸法は362 x 170 x 435 mm、12.5kg。電源定格出力は350W。microATX仕様。
 チップセットはインテルG45 Express。
 わたしの購入した構成は以下の通り。
・CPU Core2 Quad Q9400(2.66GHz)
・OS Windows Vista Home Premium 32bit版(Dell Windows 7 無料アップグレードキャンペーン対象)
・メモリ 4GB(2GBx2) DDR2-SDRAM
・HDD 500GB SATA
・光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
・グラフィックカード ATI Radeon HD 3650(DisplayPort/DVI-I) (DVI-IからD-Subへの変換コネクタ付き)
・地デジチューナーなし
・LAN 1000BASE-T
・無線LAN 別途購入
・メディアカードスロットあり(CF, SD, SM, xD, MS)
・ポート
 前面 USBx2, IEEE 1394ax1, ヘッドフォン, マイク
 背面 USBx4, IEEE 1394ax1, DisplayPort, DVI, PCIex1 x2, PCIx1 (PCIex16はグラフィックカードで使用)
・内部ベイの空き
 HDDx1, 5インチx1, 3.5インチx1

 価格は76000円ほど(価格.comパッケージ)。7月に発注したが、発注後8日(発注後の通知では13日後の予定であったが早まった)で到着した。

 グラフィックカードはRadeon HD 3650で、DisplayPort で FlexScan SX2462W に接続して、1920x1200 で使用している。SX2462W 入手前は付属の DVI-I~D-Sub変換コネクタを使って、17インチCRT 1280x1024 で使用していた。

 OS は 64bit 版にしたいところであったが、周辺機器が対応していないため、32bit 版とした。

 一般的なベンチマークを試してみた。
・PCMark05 7874
・CrystalMark 2004R3 164776
・FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト3
 Low 9040
 High 6392
となった。

 Windowsエクリペリエンスインデックスの結果は、
・プロセッサ 5.9
・メモリ 5.9
・グラフィックス 5.6
・ゲーム用グラフィックス 5.2
・プライマリハードディスク 5.9
となった。

 重いと言われる Windows Vista だが、さすがに Core2 Quad にメモリ4GB(32bit版なので全ては認識できないが)では軽快に動作しているように感じる。

 不満は3点。
・付属のキーボードが、スペースキー右のキーが左に寄っている。
・背面のUSBポートが4つしかない。
・PCIが1スロットしかない。
という点だ。

・付属のキーボードが、スペースキー右のキーが左に寄っている。
 このパソコンを購入する前は、ノートPCを含め4台のキーボードを使用していたが、それらと比較するとどうにもスペースキーの右に位置しているキー(変換やカタカナ/ひらがな)がキー1つ分左に寄っているように感じる。なので「変換」キーを押したつもりが「カタカナ/ひらがな」キーを押してしまった、ということが多い。
 まぁ慣れの問題かもしれないが、こちらに慣れてしまうと他のPCのキーをミスタッチしてしまいそうだ。キーボードのみは自分で買ってきた方がいいかもしれない。

・背面のUSBポートが4つしかない。PCIが1スロットしか無い。
 このPCはキーボードとマウスがUSB接続なので、実質背面は2ポートしか空きがない。わたしの場合USB接続したい機器は他に、
 ・無線LAN
 ・プリンタ
 ・外付けHDD
 ・外付け光学ドライブ
 ・プリンタ
 ・ディスプレイ
とあるので、どうしても足りない。外付け光学ドライブはIEEE1394にも接続できるのでそちらに逃がした。が、まだ足りない。
 USBインターフェイスボードを使えばいいのだが、一般的なUSBインターフェイスボードはPCI接続だ。しかしわたしの場合、SCSIボードが必要でこれがPCIを使ってしまっていて、1スロットしか無いPCIが既に埋まっているため、そうもいかない。
 結局USBハブを購入したが、裏面の配線がごちゃごちゃになってしまった。

 他は、大きな不満は無い。
 ファンの音については、起動直後に大きな音がする以外は、比較的静かなものだ。


 最後に、Canon Digital Photo Professional (DPP)での JPEG への現像処理にかかる時間を調べてみた。
 使用したデータは、EOS Kiss Digital X で撮影した RAW データが 100 枚だ。時間については生成されたデータのタイムスタンプを見ることで確認した。また複数の現像処理をする場合はそのための操作をする時間も含まれているのであまり正確ではないのだが、Core2 Quad の4コアがどの程度性能を出しているかの参考程度にはなるだろう。
 タスクマネージャー「関係の設定」での2コア使用制限は、同周波数の Core2 Duo を模擬的に再現したものだ(ただ、どの程度本物の Dual コアと一致するのかは不明)。

・2コアに制限した場合 - 9分 (11枚/分くらい)
・通常の現像処理 - 7分 (14枚/分くらい)
・50枚ずつに分けて2つの現状処理を同時に流した場合 - 5分 (22枚/分くらい)
・33枚ずつに分けて3つの現像処理を同時に流した場合 - 5分 (23枚/分くらい)
・参考:旧マシン Celeron D 335(2.80GHz)マシン - 26分 (4枚/分くらい)

 これから分かることは、DPP 現像では、
・普通に現像すると、Quad コアは同周波数の Dual コアよりは速く現像できるが、2倍にはならない。
・現像処理を2つ同時に実施すると、Quad コアは同周波数の Dual コアの2倍程度の速度が出る。
・現像処理を3つ同時に実施しても、2つ同時の場合とあまり変わらない。

 DPPはマルチスレッド処理に対応していて、普通に現像処理をしても4コアを使用しているようだが、使用率が低くその性能を生かし切れていないように見える。
 そこで現像処理を2つ並列に流すと、いい具合に使用率が上がって速く現像できるようだ。
 ただ、3つ並列に流しても、あまりパフォーマンスは向上しない。

 また、例えば半数の現像処理を行いながら残り半数の写真を調整する、といった使い方も、十分に可能であるように思う。


 今のところ、DPP や Photoshop を使う分には、快適に動作している。また何か試したことがあったら追記したい。

デル株式会社
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