ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

ドコモのGPSに対する取り組み

2005-11-25 10:19:07 | GPS
キッズケータイ「SA800i」は子供の“お守り”(ITmedia)

 SA800i、イマドコサーチ、の発表会における取材記事。ここにドコモのGPSに対する取り組みが書かれている。

「SA800i」は「子供にとってお守りみたいなものになる」(クリエイティブディレクター)とのことだ。
「お守り」とするだけあって、その考え方は徹底してる。それはこちらの記事に書いたとおりだ。


 さて、「GPS 対応機種は随時拡充」(記事)するそうだ。
「比率はこれから増えていく。ただし普通に載せていくだけでは使ってもらえない。(イマドコサーチのように)敢えてGPSが付いていなくても使えるサービスを用意し、エントリーバリアを減らした」(夏野氏)とのことだ。
 つまりは、GPS がなくても使えるサービスをまずは使ってもらい、GPS つきケータイを提供して「GPS を使えばより便利になりますよ」ともっていくつもりなのだろう。また「エントリーバリア」はau 端末で GPS がそれほど用いられていないことを想定しての言葉だろう。
 なお、「イマドコサーチ」のサービスインは来春だ。端末の発売は来年3月だ。

 方針としては理解できる。SA800i に盛り込んだ子どもを守るための仕組みも充実している。が、遅すぎる。

 GPS で先行している au では、既に GPS 搭載ランドセル(ITmedia) で用いられているココセコムで実績を出している。
 au のケータイは GPS を持つだけでなく基地局測位の精度も高いので、このような用途に使用することもできるのだ。

 では、ドコモ端末はどうか。
 FOMA の基地局測位の精度はイマドコサーチのような用途には使い物にならず、GPS をつけたところで空が見えない(GPS 電波が届かない)と測位はできない。そんな中で、「比率はこれから増えていく。ただし普通に載せていくだけでは使ってもらえない」と悠長なことを言っている時間的余裕がドコモにはあるのだろうか?

 言葉が悠長な上に、SA800i の発売は来年3月。「イマドコサーチ」のサービスインも来春。なぜ来春発売のケータイの話を今頃??? 例えて言うなら、902iS の話を今からしているようなものだ。


 まぁ企画端末に新サービスの説明だからであろう。しかしうがった見方をすれば、昨今のひどい事件からケータイに対する GPS 搭載の要求が高まり、顧客が GPS の無いドコモから au に流れていくことに対して、ドコモは何かしらのポーズをしてみたかったのではないだろうか、とも考えらないこともない。
 
 新規 GPS つき端末の開発を発表し「比率はこれから増えていく」と表明する。これで GPS に対するドコモの姿勢が消極的でないと見せる。さらにその端末は「子どものお守り」になり得る機能を持ち、子どもの安全に対しても積極的な取り組みを見せる。それで、顧客をつなぎとめる。そういうことではないのか?

 恐らく、2007年4月のGPS機能義務づけを見越して 903i あたりからドコモのケータイにも GPS が搭載されるだろう。
 しかし au は GPS つき端末で先行し、徐々にその使い方もこなれつつあると考えている。
 そんな中で「比率はこれから増えていく。ただし普通に載せていくだけでは使ってもらえない」とする余裕はあるのだろうか?
 取り組みの遅れているドコモは、早くに測位機能に対する取り組みを表明していく必要があるのではないだろうか。それも GPS だけでは au に負けることは明らかなので、別の測位手法と組み合わせ、au と同等以上の場所で、au と同等以上の測位性能を見せる必要があると思う。
 高感度 GPS は SiRF starIII などの例があるが、この程度のものを搭載するだけでは不十分だ。結局は宇宙に浮かぶ衛星からの電波が受信できないと GPS では測位できないし、その上ケータイではアンテナサイズも限られて感度が低下するのは明らかだ。

 ちょっと極端でありえない話ではあると思うが、例えば PHS 基地局網を維持し、それを用いた測位機能を搭載する程度のことは必要なのではないだろうか。この手法であれば数百メートル程度の精度では位置を知ることができるし地下を含めいろいろな場所に設置されているので、GPS の補完にはなると思う。
 Bluetooth、RFID、無線LAN などその他の無線を使用した位置測定に比べれば、今のところの設置率から考えれば実現性はあるかもしれない。
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Forerunner 305

2005-11-25 08:41:00 | GPS
 GPS Passion によると、Forerunner 305というものが開発されているらしい。

 GPS Passion には、番号の振り方が Edge と似ているから SiRF チップセット搭載か? と書かれている。確かにそうかもしれない。

 なかなか楽しみだ。ただ個人的には Foretrex がいいのだが・・・
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日本TI、 携帯向け1チップ GPSソリューションを発表

2005-11-25 04:33:04 | GPS
日本TI、 携帯向け1チップ GPSソリューションを発表(プレスリリース)
日本TI、OMAPと組み合わせるGPSチップ(ITmedia)


 TIは、1チップGPSソリューションを開発しサンプル供給を開始したと発表した。
 特徴は、
・小型
・部品点数が少ない
・低消費電力
・高性能A-GPS機能
だ。

 小型で部品点数が少なければ、消費者はGPSつきでも小さなケータイを手に入れることができる。また安さにもつながるだろう。
 低消費電力であれば、消費者がGPSを動かしても電池が長く持つことになる。
 高性能であれば、消費者はいろいろな場所で測位をすることができる。

といったように、メリットが大きい。
 技術的には DRP が注目すべき点で、これによりデジタル信号処理、RF 部など今まで複数の部品を必要としていたものが1チップに収まってしまった。

 量産時期は2006年第2四半期とのことで、DoCoMo 903i の世代では使うことができそうだ。

 なお、A-GPS 技術は ITmedia の記事によると、「スナップトラック社の方式を基本として、TIで拡張を行っている」(日本TI)とのことだ。SnapTrack 社は Qualcomm の子会社で、Qualcomm の gpsOne にも同社の技術が使われている。この「拡張」により、例えば MSM6250 と比較しどの程度 GPS 機能が向上したのか、興味のあるところだ。

 この GPS 性能については残念ながら、「3GPPや3GPP2規格が要求するA-GPS性能要件を超える微弱な衛星信号から高速な位置測位 (TTFF)を実現」(日本TI)としかなく、米国のページを含め具体的な表現は記載されていない。
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三菱電機がシステム発売 上下水道設備の維持管理 GPS使い効率化

2005-11-25 04:05:03 | GPS
三菱電機がシステム発売 上下水道設備の維持管理 GPS使い効率化(日刊工業新聞)
 三菱電機が、同社の高精度GPSを用いて上下水道に関する設備(埋設管や弁栓類など)の詳細な位置情報を特定するためのシステムを構築し販売するとのことだ。4000万円から。(同)

 最近、業務用の GPS 応用分野で三菱電機の名を聞くことが多い。同社は高精度GPS測位サービスPASを持っており、このシステムの持つ「2cm程度の精度(三菱電機)」の特徴を活かし、最近いくつかのサービスを展開している。また他方ではCOCO-DATESという位置時間証明情報提供サービスも運用し、位置情報サービスの扱いに積極的に見える。
 また、別の新聞記事によると、Bluetooth GPS 受信機の販売も検討しているようだ。恐らく先日 CEATEC で見た受信機の改良版と考えられる。今後も三菱電気の動きには少し注目してみたい。

 業務用であり4000万の価値があるかはわたしには分からないが、高精度に位置を特定できるとさまざまなサービスを考えることができるという一例にはなるだろう。

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ドコモ、端末の位置情報確認サービス「イマドコサーチ」

2005-11-25 03:58:42 | GPS
ドコモ、端末の位置情報確認サービス「イマドコサーチ」(ITmedia)

 ドコモは、SA800i の発表にあわせ、「イマドコサーチ」というサービスを発表した。これは、保護者がケータイの位置を知ることができる(第三者検索)というサービスだ。探すことのできる端末は FOMA に限られるようだ。GPS 対応なら GPS 機能を使用し、そうでなければ基地局を用いておよその場所を知ることができる。
 プレスリリースおよび記事によると、

・いますぐ検索機能
 iモード端末やPCから、ケータイの場所をすぐに知ることができる。
・スケジュール検索機能
 あらかじめ設定した時刻に、ケータイの場所を知らせてくれる機能。
・エリア監視機能
 スケジュール検索機能と連動し、ケータイの場所を知らせると同時に指定したエリア内にいるかどうかも知らせる機能。

が使えるようだ。

 なかなか強力な機能を備えているように見える。SA800i と組み合わせればうまく使うことができるだろう。
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ドコモ、GPSで「子供を守る」携帯SA800iを発表

2005-11-25 03:54:57 | GPS
ドコモ、GPSで「子供を守る」携帯SA800iを発表(ITmedia)

 NTTドコモの子ども向け新ケータイ、SA800i。来年3月発売。SA700iS と同様に GPS を搭載している。
 キッズケータイ(ドコモ)と銘打ち、「子どもへの配慮と保護」をコンセプトにした端末とのことだ。このコンセプトに従い、
・防犯ブザー
・電源OFF時連動機能
・バッテリーロック
・キッズモード
・直デン機能
を搭載し、デザインも子ども向けになっている。
 また、新サービス「イマドコサーチ」にも対応する。

 これまで起きた子どもに対する犯罪を検証し、メーカの立場で徹底してやれることをやった、という感がある。
 すごいのは、

・防犯ブザー連動機能
 防犯ブザーがついていて、使うと自動的に音声通話をかけるとともに自動的に位置測定をして保護者に通知することができる。

・電源OFF時連動機能
 電源をOFFにすると、切れる前に自動的に位置測定をして保護者に通知することができる。
 さらに、電源OFF時にも定期的に電源が入り位置を測定して保護者に通知することができる。

・バッテリーロック
 専用工具を使用しないとバッテリを外すことができない。


 ケータイを捨てたり破壊してしまえばどうしようもないが、そうでもしない限りはその位置を知ることができるという優れものだ。
 ちょっと大きめのようだが、もしかしたら大き目の GPS アンテナが内蔵されているのかもしれない。

 これでようやく、測位性能以外は DoCoMo も au の背中がようやく見えてきた、というところだろうか。GPS 機能は SA700iS と同様ケータイ用チップの MSM6250 に依存していると思われるので、空が見えないと測位ができないという致命的な弱点が残るであろうところが、残念なところだ。

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