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迷歩録   おかしい

2016-09-29 12:52:47 | 日記
    目を開けて  空を眺める  オレンジに   山河草木  染めて行くかな


                                 ひのひら  ろくべえ




     マスコミの話題は横浜で起きた点滴事件に終始している。医療機関で起きてはならないことが起きた

     体内に入れる点滴に入ってはならない界面活性剤が混入していたという事件である。この事件について

     インタビューに答えている病院関係者の管理意識が不思議でならない。つまり管理意識とは、いつもと

     違う。なにか「おかしい」という感覚から発見されることが多いのであるが。多くの死亡者を出してる

     にもかかわらず、病死としてかたずけてしまっている。病気による死亡なのか、そうでないのか医師の

     診断能力は如何なものであろうか。何か「おかしい」という感覚がもう少し早くに」働いていれば、死

     亡者を出さん無くても済んだのなのかもしれない。

      なにか「おかしい」とは通常では起きないことが起きているという感覚であるが。事件が起きるまで

     に、通常起きない出来事が、起きていたと聞く、その時点で何故、院内での問題提起や院内捜査委員会

     など危機管理、リスクマネージメント部門が活動しなかったのか不思議である。このような活動は、何

     もなくて当たり前だから、何も起きなければ評価されることはないので疎かにされがちだが、最も大切

     な委員会のはずである。医療安全委員会なども設置されているはずだが、機能はしていなかったことが

     透けて見える。対人援助の場ではなにか「おかしい」という感覚は、最も大切な感覚、この感覚を大切

     にする医療現場でなければならない。何か「おかしい」などと問題提起すると、あんたが「おかしい」

     などと、揶揄する組織なども存在する。

      医療にかかわらず、対人援助の場での援助者など関係者のなにか「おかしい』は大切に取り扱う姿勢

     がなければ、人の命は守れないという事を知らしめる事件である。

      お金にはならない、保険の対象でもないしかし、なにか「おかしい」を大切にする組織こそが本当の

     対人援助を目指しているのかもしれない。

      派手な活動だけではなく、地道ではあるがコツコツとスタッフの能力を大事にして、その発言を取り

     入れる受け止める能力のある組織でなければならないのではないだろうか。事件の起きる場にはその場

     なりの問題が存在していることを国民はしっかり見つめておく必要があるのではないだろうか。