ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

 「おい」と 声をかけたが・・・

2010年01月31日 | ばあやの本棚
 我が家の庭、水仙の花がいっぱい咲き揃い、いい香りが、一面にただよっています。



古希もとうりすぎ、そろそろ身の回りのことも考えておかなければと、この頃しきりに思うようになってきた。

いま特に、心配をすることはなにもないのだが、ただ、なんとななく「年だなぁ~」と
思うことが多くなってきたようで・・・

ブログをはじめてやがて5年目をむかえようとしている。


エッセー原稿もだいぶんあつまったので
「自分史」 3集目を作成してみようと、いま構想を練っているところだ。


そこで今日は
第2集( H・14ごろ )の、自分史から一つを選んでアップしてみました。

ひまつぶしに読んでいただければ幸いです。





「草 枕」をたずねて ( H・14・2 )
 
 「おい」と 声をかけたが返事がない・・・・

有名な、夏目漱石の 
「草 枕」の一節である。

今年の元旦はそのゆかりの宿、玉名天水町の小天温泉「那古井館」で。
先に知人から進められ、ぜひ一度と思っていたが幸いに宿が取れて、
新年をむかえることになった。 
 

清められた石畳を踏み、左に曲がると「那古井館」の玄関に立つ。
敷居をまたぐと上がり口に「◎●様、椿の間」と墨書きの名札が添えてあり、
宿主の気配りが伺える。

天井は低いが磨き抜かれた古い柱が太く目を引いた。 
 

明治三十年、大晦日・・・
夏目漱石が、正月を静かに過ごそうと同僚二人で、小天温泉を訪れた。

この小旅行を素材にして書いたのが名作「草 枕」であると聞いた。
  

部屋に入ると、やはり天井も低いが、畳の部屋は妙に落ち着く。
床の間にいけた松竹梅に添えた、水仙の花。香りがすがすがしい。

「お湯は三十八度。浴用加熱のアルカリ温泉でございます。どうぞごゆっくり」
と女将の挨拶でむかえられた。


今日は、三十人程度の宿泊客と聞くが静かである。
二階から見下ろす広い庭は手入れがゆきとどいて、みどりが濃く清々しい。
古い歴史ある宿の風情が、ひときわ感じられる。


明治の文豪、漱石を偲びながら歳を越す・・・

カニの懐石料理が宿の自慢ときいた。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
koyuko さんへ (杏子 )
2010-02-03 22:06:00
こんばんは、
コメントが遅くなってしまいました

自分史を作るなんて大袈裟な言葉ですが、
新聞投稿記事やブログでの気に入った小文を
本にするだけのことですよ。

しかし 製本までを自分で作ることは
「なかなか せからしか!」ことです。

用紙の選択、編集、カットや写真を挿入、印刷~
製本には、表紙を和紙や布を使うので手間がかかります。(A-5版)

1冊づつ、別々の表紙に仕上がるので、手放すのが迷うような気分がしてきますが、
親しい友人や、孫たちに読んでもらうことが、
うれしいから「また作成しょうか」になってきます。

今度はどれくらい日数が経つかわかりませんが、やってみましょう。
返信する
私も同じ思い (koyuko)
2010-02-01 11:35:43
最近、しきりに思います。
そろそろ身の回りの整理整頓をしなければと・・・
自分史を作るとは凄いですね。
私も考えようかしら?
返信する

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