ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

出前ガイドで(1)

2015年12月20日 | ばあやの本棚

  「授業は、8時半からはじまりますので・・・」

ある日のこと、じいやの出身校でもある〇〇小学校から
世界遺産の万田坑の話をしてほしいとの依頼があった。

快くひきうけたものの小学3年生約80名余と聞いて、炭坑の話をどのようにして
伝えたら理解してもらえるかと心配の種となった。
数日かけていろいろと調べて、どうやら原稿にまとめることができた。

さて、当日は木枯し吹きすさび 震えあがるほどの寒さだったが、
先生方の熱意にこたえるべく、じいやは準備万端。
寄贈用に2冊にまとめた参考資料とDVDを持ち、私もカメラかかえていざ出発。

ひさしぶりに見る〇〇小学校、昔の校舎は
鉄筋コンクリートのしゃれた校舎に変身していてびっくり。
     

先生の案内で教室まで長い廊下をゆっくりと歩いて教室の前にきたとき、
きちんとならべられた上靴の列をみてびっくり、そして感心した。
どの教室の前にもおなじように整然と並べられていた。

先生方の熱心な指導が行き届いているなぁと とてもうれしくなった。
教室にはいると
メモ帳を手に、かわいらしい元気な子どもたちが静かに床に腰をおろして
待っていてくれました。キラキラと目をかがやかせて・・・。



45分間の短い時間に子どもたちの石炭に関する質問事項が30余項目あり
どれだけ答えることができるか・・・

 

 一言も洩らすまいと、冷たい床の上で懸命にメモをとる子どもたちが
とても愛しくて泣けそうになって・・・
 

男子も負けてはいません。書いては消し、消しては書き続けていました。

日本の発展に、石炭がどれほど寄与活躍してきたかを知ることにより
この子たちがいつか大人になって世界を駆けまわる日が
来るかもしれない。

がんばれ 子どもたち!!
ノーベル賞も夢ではない!!

 
資料の一部からモノクロで掲載してみました。
 

       石炭の塊にこどもたちはおどろきました

         全盛時代の万田坑、地上部分
 
        高温と湿気の中を採炭員さんの奮闘ぶり

そしてその二日後に、またうれしい出来事がありました・・・

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
koyukoさんへ (杏子)
2015-12-22 16:56:10
現役時代の筋力、体力はどこへいったのか、子供たちの前で話すじいやの立ち姿をみて
「痩せたなぁ」とじ~んときました。

でも、まだまだ気力は失ってはいません。
子どもたちからしっかり元気をもらってきましたから。

70余年前の我にもどって、にこにこと子どもたちと触れ合う姿は何物にも代えがたいものでした。
生涯の宝物になりました。

大根シチュー、ダイコンステーキ
冬の王様料理ですね。おおいにやってみましょう。





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花おじさんへ (杏子)
2015-12-22 16:42:49
父親のいない家庭の寂しさ、辛さ、苦しみ・・・

敗戦後のいきざまは、先日亡くなられた
野坂昭如さんの
”火垂るの墓”で周知のこと。

こどもたちには想像がついたでしょうか。
静かに語るじいやの姿に、少しでも理解してもらえたらこんなにうれしいことはありません。

帰りには「また来て炭坑の話をもっとしてくださいね」と笑顔で送ってくれました。
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Unknown (koyuko)
2015-12-22 11:21:51
ご主人様 頑張っていらっしゃいますね。
大病を患われたのに、素晴らしい目的を見つけられて我が事のように嬉しいです。
杏子さんもお手伝いして、二人三脚ですね。

ところで、ダイコンステーキ 1日干せば十分です。
皮つきのまま輪切りですよ。人参やサツマイモもOK。干すと、とても甘みが増して美味しいです。
水で洗わない事ね。

私も早速 大根シチュー作りました。主人がお変わりしましたよ。

今晩 暖かいので、相模湖のイルミネーションを観に行って来ます。
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感激! (花おじ)
2015-12-21 20:37:14
純真な子供達と同じように心優しいじいやさんの夢のコラボ
真面目に生きてこられた晩年に最高の贈り物ですね。

↑ 上の杏子さんのコメントの

>「どうして炭坑に勤めたのですか?」との質問に
母親を助けるためにと話したところ
こどもたちに動揺が走りました。

じ~んと来ました。(涙)
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ようちゃんばあばさんへ (杏子)
2015-12-21 18:52:24
  本当は社会科の先生になりたかった!
しかし、チャンスをもらいながら、家庭の事情であきらめた。だれも助けてくれるものはいなかった・・・

「どうして炭坑に勤めたのですか?」との質問に
母親を助けるためにと話したところ
こどもたちに動揺が走りました。
感想文には「えらいなぁ」と書いてありました。
には最高の褒め言葉だったです。
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キミ子さんへ (杏子)
2015-12-21 18:38:21
炭坑の話を聞いてくれる生徒さんたちは3年生、
話すじいやは78才、
2年生の時に父親を戦争で亡くしたことを伝えたとき、生徒さんたちの反応は・・・

目を潤ませている子どもさんもいました。
し~んとしていて厳しい炭坑の話を最後まで
おとなしくじっと話を聞いていました。

その姿が忘れられません。
ゲストティチャー冥利につきるものでした。
カメラもフル回転、編集して学校にお届けするつもりで只今作成中です。

お見せできないのが残念ですが・・・
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のん太さんへ (杏子)
2015-12-21 18:30:32
3年生は約80名ほど、3クラス合同で話しをきいていただきました。
みんなげんきで目がいきいきとして、いろいろな質問が目白押し、ひとつずつ丁寧に答えていました。

じいやも経験したことがこんな形で蘇り、お役にたてるなんてなんて夢にも思わなかったことでしょうから。

こんなチャンスをいただいたことに感謝の念でいっぱいでした。
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出前ガイド (ようちゃんばあば)
2015-12-20 18:55:33
小学生に 地元の歴史を話す機会があるのは いいですね。
世界遺産になったからといっても すぐ近くのお山から出てくる石炭を見たことがない…そうですよね。
親世代だって 見たことないでしょう。
でも その さらに一世代上なら 掘ったり 使って生活していた人が まだたくさんいるのですから。
退職後も役に立つ仕事があって ご主人は 本当に幸せな人生になっていますね。
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こんにちわ (キミコ)
2015-12-20 11:00:03
いいなあ。・:*:・( ̄∇ ̄人)。・:*:・
子供達の姿に私もじーんと来ました^^
私自身は昔話を聞くのが大好きで
この子たちの中にもそんな子がいるんでしょうね
将来ふとだんな様のお話を思い出してくれるに違いないです^^
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Unknown (のん太)
2015-12-20 10:58:44
若者が、ひたむき働く姿を見ると胸が暑くなります。
登校時の元気な挨拶、こちらも元気があふれてきます。
大変だったでしょうが、良い日でしたね。更に
何だったんでしょう?
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