50年前・・・
苦しい家計の中から嫁入り道具にと、父が揃えてくれた数枚の着物。
その中に一枚の絵羽織があります。
結婚後に黒に染めて、仕立て直してからは一度も袖を通すこともなく
タンスの中でなが~い冬眠中。
ひさしぶりに風を当てようと思い広げてみました。
どこも痛んではいない。虫もついていないし、このままではもったいないと・・・
片袖をじ~っとみていて
あっ、これで小物いれの袋ができそう・・・
もう着ることもないからと、ほどきにかかった。
ていねいに縫ってあるから、ほどくのに手間がかかったけど
やっと片袖がはずれた。
そして悪戦苦闘、あっちこっちひっくりかえして
出来上がったのがこれ
袖下には片方に丸みがつけてあったので、もう片端をほどいて丸みをいれて
合わせました。
裏は絹地がつけてあったから、ちょっとほどいて接着芯を貼り合わせたので
しっかり仕上がりました。
内ポケットと紐は、喪服のあまり布で代用、完成!
花柄なので喪にはつかえませんが、小風呂敷代わりにナイス!でしょ?
タンス2竿も着物が詰まってるっていうのにσ(^-^;)アセ
まあ1竿は親の形見なんですけどねえ
娘は着ないし これをどうしようかと・・・( ̄~ ̄;)
さすが杏子さんナイスアイディアです
生地は上等ですしねえ 刺繍もあれば使わずでは勿体ない!
あちこちに持ってお出かけください
次がまた生まれて・・・
「こんなもんいらんが!」
2竿もねえ・・・うちも御多分にもれず、二人の娘の分まで預かっているし・・・
残った片袖羽織の行く道は?
帯が結べません?練習いつやります?
になりましたよ!
タンスの中で眠っているより リメイクされて羽織も
喜びます。
刺繍が生きていて、なんてステキなんでしょう。
こうすると、手を通さなくなった和服も活かされますよね。
最近、和服を洋服にリフォームして着ていらっしゃる方を多く見ますが、それも味わいが深くいいなぁと眺めています。
ステキな手提げ袋ができましたね。
私の友人(2年前に亡くなった)器用な人で、たくさん手作りのバッグをつくって、残してくれました。
私は、いつもそれを使用するたびに彼女を思い出します。
彼女はご主人のYシャツも手作りでした。
古いものが命を吹き返す、こんなことをしていると
時がとまってしまう・・・
「ごはんだよ~」と声をかけられるまで・・・。
思い出のバック、ご友人の暖かさが残っていますものね。