PC教室からの帰り道
いつもの通リなれた静かな住宅街の一本道の道路進行中、
信号機も横断歩道もないのに前の車2台が止まっていて、なかなかうごかない。
どうしたのか?
右手前方をみると、中央線上を斜めに横切るように黒い布切れのような長いものが見えている。
そばで若い女性二人と 介護施設の職員らしい女性がうろうろしていた。
わたしは、ひとまずエンジンをきってバザードランプを点滅させ車をおりてみた。
なんと目に飛び込んだものは、人、人が倒れている!
近くには、サンダルと小さなバックが飛び跳ねたように散らばっていて・・・
あっ、交通事故だ!
停まっていた一番前の白い車のそばには、車の右側のランプの割れた破片がとびちり、運転席フロントガラス面は放射線状に大きくひびわれていた。
「あ、どうしょう! 救急車をよばなくては!」
慌ててバックを探ったが、ない!今日に限って携帯電話を忘れてきた。
ウロウロしている一人の女性に「110番しましたか! 119番しましたか!」
「は、はい しました・・・」スマホを手にふるえている。
小学生の女の子が、なにごとかと二人近寄ってきたのであわてて
抱きかかえて「だめよ!危ないから」とひきとめた。
その時だった。若い男性3人が「あの・・・近くのT大学の医学生ですが、何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけてきて、倒れた老婦人のそばによったが、
ピクリともしない様子に手を出し切らずにたちすくんだ。
血は一滴もながれてはいなかったが、婦人は白い顔を横に向けたまま目を開けることはなかった。
わたしは、事故直後にいきあわせたのだった。
救急車はまだこない。警察もまだだ。
早く来てくれといのるばかり
何事かと近くから人が集まり始めてきた。
ピーポー、ピーポー、 ようやく救急車が来た。ほとんど同時に警察も。
てきぱきと救護隊員の手で、老婦人は救急車に乗せられて病院へ
どうか無事でいてくださいと見送った。
警察官のひとりが、運転者らしい30才代ぐらいだろうか?女性のそばにより聞き取りをはじめていた。
「右のほうから、女の人がとびだしてきて・・・」と青ざめてたちすくんでいた。
次第に、対向車線上にも数台の車がとまりはじめ
私の車の後には、少し離れて警察車両がとまり、私はうごけない。
ようやく警察官の誘導で2台目の黒い軽自動車から少しバックして
私は、道路左側の細い路地へはいりこんで、その場を離れることができた。
なんということか!
普段、テレビニュースで交通事故の悲惨な場面は幾度も目にしていたが、まさか目の前で遭遇するとは
もし、ほんの1~2分でも早くその場を通過していたのなら、事故は私が起こしたかもしれないと思うと、、急に恐ろしくなり夢中でハンドルを握りやっとのことで家に帰りついた。
あ~恐ろしい!! 車を運転するのがこわくなってきた。
明日は 我が身かもしれない・・・
ショックさめやらず・・・
いつのまにか咲いている 黄色い菜の花で少しだけこころやすまり