先日のことです。
夕食の準備真っ最中で、ピーマンの肉詰めを焼く準備でいそがしいのに
フライパンに油を回している大事な時に
爺やのいうことにゃ
「あ~、トースターのパンが焦げよる・・・ばい」
「じゃ、パンをだしといてよ」
「あ~ 自分でせんね・・・」
ひとあし先に ありもんでご飯食べながらの爺やの一言に
ひょんなこと思い出して また
それはいまから50年余前のことで、長女が産まれて半年ぐらいの時の
こと。
朝から4人分の食事準備中(4人とは義母、義妹ふくめて 同居でしたから)
居間で畳の上に毛布を敷いて寝かせていた長女が、急に泣き出したとき
「あ~ 泣きよるばい 」
「だいといてよ」
「あ~ 俺が抱いても泣きやまんたい」
新聞読みながらの一言に
『あ~、なんて冷たい人やろうか。今から子供をだいて里へ帰りたい!』
涙がこぼれた。
それから時は流れて・・・20数年後
夫(爺や)の見事な変身ぶりは
そりゃ、うれしいけどね。見てください こんなんです・・・
この子は二人目の孫で、看護師として立派に成長してくれました。
いつの日か、反対におんぶされる日が くるのかもしれませんねぇ
キッとね。
新婚時代は、実母と実妹への照れもあったと思いますが、
我が孫のこととなれば、こうも変わるものなのでしょうかねぇ
間もなく元気で83歳の誕生日をむかえる爺やには いまは心より感謝です。