50年前・・・
苦しい家計の中から嫁入り道具にと、父が揃えてくれた数枚の着物。
その中に一枚の絵羽織があります。
結婚後に黒に染めて、仕立て直してからは一度も袖を通すこともなく
タンスの中でなが~い冬眠中。
ひさしぶりに風を当てようと思い広げてみました。
どこも痛んではいない。虫もついていないし、このままではもったいないと・・・
片袖をじ~っとみていて
あっ、これで小物いれの袋ができそう・・・
もう着ることもないからと、ほどきにかかった。
ていねいに縫ってあるから、ほどくのに手間がかかったけど
やっと片袖がはずれた。
そして悪戦苦闘、あっちこっちひっくりかえして
出来上がったのがこれ
袖下には片方に丸みがつけてあったので、もう片端をほどいて丸みをいれて
合わせました。
裏は絹地がつけてあったから、ちょっとほどいて接着芯を貼り合わせたので
しっかり仕上がりました。
内ポケットと紐は、喪服のあまり布で代用、完成!
花柄なので喪にはつかえませんが、小風呂敷代わりにナイス!でしょ?