教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

先輩から後輩たちに伝える言葉① 男子テニス部

2007年11月14日 | 子どもたちの声
【男子テニス部部長 3-2 ○○○○】継続は力
 僕が後輩に伝えたいことは「続けることはやがて自らの力になる」ということ、つまり「継続は力なり」ということです。僕には運動することの才能やセンスが備わっているとはいえません。実際にテニス部に入部したとき、当時入部した4人の中で一番テニスが上達するのが遅く、何度練習しても他の部員に追いつくことができませんでした。その後試合が数回あったけれど、良い結果を出すことはできませんでした。

 このままではいつまでたっても良い結果を出すことができないだろうと思ったので、それまで以上に練習をしました。更に家に帰ってからも近所の壁で練習を行い、サーブ・ショット等のコツをつかむことができました。次の試合は、会場校であったこともあってか、良い結果をだせました。しかしそれ以上に今まで練習してきたことが一番の力になったと思います。
 その後、今の高一の先輩が引退して僕が部長となりました。僕たちは今までやっていた『発展の練習』を省き、『基礎の練習』を多く取り入れることで『発展した技』に近づけられるようにしました。そしてそれを続けるうちに部員全員の技術が向上しました。
 公式戦最後の団体戦は、○中や○中といった強豪がたくさんいるので勝てるかどうか心配でした。最初に○中と当たりました。みんな惜しいとことまでいったのですが負けてしまいました。しかしその後順調に勝ち進み、最後に○中と当たりました。一組目のペアは無事に勝つことができたけれど、僕を含め2ペアは負け、結局○中には負けてしまいました。けれど負けた2ペアともあと一点というところまで競り合ったので、今までやってきたことが力になったのだと思うことができました。
 もう男子テニス部は存在しないけれど、僕たちがクラブ活動に打ち込んでいたこと、先輩たちが僕たちに残してくれたことが無くなるものではないと思います。