教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

目標が一日一日を支配する

2007年04月18日 | スポーツ
 イチローと松阪の勝負は野球ファンだけではなく、多くの国民の関心を引き付けました。1999年の西武入団から8年を経て日本プロ野球界を代表する投手となった26歳の青年が、果たしてアメリカで通用するのか、活躍する先輩イチローとの対戦はどうなるのか、見る人の話題は尽きません。
 しかし華々しいニュースの陰で私には忘れられない思い出があります。それは1998年大晦日のニュースです。松阪大輔が西武の東尾監督(当時)と連れ立って除夜の鐘を突いた後、色紙に書いた言葉が「目標が一日を支配する」というものでした。明確な目標を持つことが毎日の暮らしを有意義なものにするという意味です。聞けば松阪にとってのメジャー入りは、子どものころからの夢だったと言います。甲子園での優勝や『平成の怪物』と呼ばれたプロ野球界での活躍に一喜一憂することなく、常に目線は太平洋の彼方にあったのだと今更ながらに思い知らされたのです。
 振り返って私たちはどうでしょうか。特に中学生の皆さんは、自分の目標を持ち続けているでしょうか。小学校の卒業式で皆さんが語った将来の夢を中学1年生の皆さんは覚えていることと思います。皆さんの毎日は、将来の夢に向かって前進を遂げているでしょうか。新学期に今一度自分の目標について考えてみて下さい。