教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

就職者激励会

2007年03月23日 | 進路保障
 3月22日、中学校では就職者激励会が行なわれました。今年就職する卒業生は二人。一人は住み込みでO市にある寿司屋で働きます。もう一人は、大工を目指し一年間職業訓練校で訓練を受けます。当日は、激励に駆けつけた10人の同級生たちからの激励の言葉、職員の激励の言葉と記念品贈呈、就職者からの決意の言葉が述べられました。
 次の文は、大工を目指す○○君が「進路を語る会」に向け、用意した作文です。働くという道を選んだ二人を心から応援し、ここに掲載します。


「 夢に向かって 」  ○○○○
 僕は1・2年生の時あまり勉強をしないで友達と遊んでいました。3年生になっても、あまり受験生と言う感じがしませんでした。そういう日が毎日続き、とうとう最後の実力テストが終わってしまいました。そのころに小学生のときから抱いていた「大工になる」という夢について真剣に考えたのです。大工になろうと思った理由は二つあります。一つは、僕の祖父も伯父も大工だったからです。もう一つは、小学生の時から勉強が苦手でしが図工などで物を作るということだけは得意だったからです。それで大工になろうと決めたのです。
 僕は大工の勉強ができる高校を探しました。母にも手伝ってもらい大工について勉強ができる高校をみつけました。それでみんなとは違う高校を受けることを決心したのです。その学校は「職業技術訓練校」と言います。
 大阪府にいくつかありますが、僕は○○市にある学校にいきます。なぜならこの学校には、僕の行きたい建築科があるのです。
 みんなは普通の高校を受けるけれど、僕は専門学校にいきます。夢を実現させるために専門学校でしっかり勉強して、大工になってから困らないようにしたいと思います。それに僕の行く学校は一年間しかないけれど、自分のしたいことを一年間もできるという楽しみもあります。そう思っていれば一年間勉強した力を発揮できるはずです。そのためにもしっかり勉強して大工になります。
 二年生は来年受験生になります。勉強の苦手な人もいると思います。そういう人は自分の得意なことを生かすことのできる学校を絶対にみつけるまで探してください。