「弘融僧都が、『物を必ず一具(イチグ)にととへむとするは、つたなきもののすることなり。不具なるこそよけれ』といひしも、いみじく覚えしなり。」
《感想》兼好法師は、物を必ず「一揃え」(ヒトソロエ)にととのえようとするのは「つたなきもの」(つまらない人間)のすることだ、「不具」(不揃い)こそがいいとする考えに同意する。兼好法師には《へそ曲がり》の傾向がある。
《感想》兼好法師は、物を必ず「一揃え」(ヒトソロエ)にととのえようとするのは「つたなきもの」(つまらない人間)のすることだ、「不具」(不揃い)こそがいいとする考えに同意する。兼好法師には《へそ曲がり》の傾向がある。