田舎らしからぬ「発酵した糠床」と「糠床の素」を買ってきて混ぜ合わせて作った糠床。「手間暇かけてお金をかけない田舎流儀」に反したが、手作りで糠床を作れば発酵に3週間以上もかかることを考えれば、すぐに「なすび・きゅーり」の糠漬けが食べられるようになったのは有難い。
「なすび・きゅーりの収穫が始まってから、急に糠漬けが食べたい」なんて言うことが間違っている。たかが家庭園芸、気ままな家庭園芸、されど「段取り8分」の心構えがないと思うような田舎の食は味わえない。
田舎で家庭の漬物作りを担うのは「おばちゃん」や「おばあちゃん」達、「段取り8分」が完璧というより「どの時期に何をするかが体に染み込んでいる」みたい! 「すごい!」としか言いようがない。恥ずかしくて「糠床、分けて」とは言えなかった。
この糠床、「糠床の素」も混ぜ合わせたので半発酵状態の味だが、料理だけで食べきれなくなってきた「なすび・きゅーり」が、漬物として食べられるようになったのだから、贅沢は言ってられない。