地区組織でもあり老人クラブ連合会の会員でもある「青春クラブ」ができて、丸7年。
設立当時の会員の中には、丸7年も経つと老化で体が衰えたり亡くなられたりの人もあったり、新会員も入ってきたりで活動実態も様変わりしてきた。
そこで、組織や運営を見直すことになった。その1つが、登録してくれた会員の自動削除ルールだった。
・・・・・会員資格の自動削除・・・・・
イベント活動の都度、全会員に開催案内してきたが、近年は全く参加しない人もあって、連絡する方も受ける方も気まずい思いをしているという声がアチコチから聞こえてきた。
そこで思い切ったルールを作り、2月の総会に諮った。
「1年間、1回も活動に参加しなかった会員は、翌年度からは自動的に会員名簿から削除する」と。
田舎のことなので、会員除外となると、「村八分」にされたと誤解されはしないかと心配した。「何もそこまで、しなくても」との反発も覚悟した。
そこで、ルールを作った背景を丁寧に説明した。また、参加したくなった時点で申し出れば、即座に会員に復帰できるとも説明した。総会では異論なく賛同を得た。
総会欠席者の内、削除対象者には事務局で手分けして個別に説明に回った。いずれもホッとした様子で、「長い間、お世話になりました」と逆に感謝してくれた。
退会を申し出れば、「付き合いが悪い」とか思われるのを気にしていた様子だった。これからは、言い出しにくい退会も、申し出ることなく自動的に退会できるようになった。
この措置で、50数人の会員数が約2割減少した。
効率や成果を重視する企業社会とは違い、人と人が助け合い共存する田舎社会では気遣いと遠慮が満ち溢れていることを痛感した。
・・・・・しばらくは、パソコンとにらめっこ・・・・・
クラブ活動はコロナ対策で休止中。皆が楽しみにしてくれていた「鳴門渦潮バスツアー」も無期延期した。
でも、いつでも再開できる準備だけは怠れない。
今月中に、今年度の報告書類・来年度の計画書類など、全部で8種類もの資料を作成して町に提出せなアカン。
補助金が厳格化され提出書類も増えたことで、「少しの補助金もらうために、そんなにたくさんの書類作るのかなわん」と、老人クラブ連合会から脱退する老人クラブがいくつも出てきた。役員後継者がなければ解散するしかない。
高齢化がすすむ田舎で、逆に老人クラブが衰退するという異変が起こりつつある。昭和38年にできた老人福祉法の趣旨・手段が様変わりしつつあるのかも知れない。パソコンも使えない事務経験もないお年寄りに、たくさんの書類を作れというのは酷すぎる。
裕福で何でもできるお年寄りはいい。元気で一人で走り回れるお年寄りもいい。自分で趣味仲間を作れるお年寄りもいい。現役で農業や事業を続けられるお年寄りもいい。そうでないお年寄りが元気になれる場は、近隣の仲間が支えてくれる地域の場しかない。
・・・・・自分も・・・・・
ボケ防止になると思って事務局を引き受けさせてもらっているが、パソコンとにらめっこする日が続くのは憂鬱だし、関係者と小まめに相談したりというのも慌ただしすぎる・・・
この時期になると思う。「ボツボツ、誰かにバトンタッチできないやろか・・・」と。
若い時は平気だったことが、歳行くほど面倒で細かい作業は避けたくなってくる・・・年1回のEXCEL関数なんて思い出せる訳がない・・・
でも、誰かがやらなきゃ、他地区のように、地区の高齢者の拠り所がなくなる・・・