定年までは、お菓子類なんて口にしたいとは思わなかったし、家内と「おやつ」する機会も殆どなかった。
近年、歳とともに口が変わってきたのか、家内に食べ慣らされたのかはわからないが、最近では好んで食べるようになってきた。
家内もお菓子類をもらったりすると、必ず「どれ食べる?」と声をかけてくれるようになった。
午後の「おやつタイム」、夕食後の「ひととき」には、ほぼ毎日のように何らかの茶菓子が用意される。
貰いものの手土産だと、食べたことのないものが多い。スーパーで買って食べるお菓子類とはチョット違う。
「これ、どんな味やろ?」
そんな楽しみ方ができるようになってきた。
お菓子類を食べるようになっただけで、話題も増えた。
今日も、そんな貰い物のお菓子を食べながら、家内と「食レポ談話」のみならず、「お菓子の生い立ちや製造した地名」「持ってきてくれた人のこと」にまで話が弾んだ。
お菓子は味わうだけでなく、「夫婦の話題作り」や「旅情の架け橋」をも担ってくれていると思っている。
「良かったー! お菓子、好んで食べられるようになって!」