雨が上がった昼下がり、無事に生まれた「赤ちゃん」がママと一緒に退院してきた。8人目の孫ができた。
<お休み中?>
<指、しゃぶっている?>
<こっち向いてくれている?>
「赤ちゃん」のかわいい泣き声を久しぶりに聞くと、心が躍った。
ママが不在で寂しかった孫も、弟ができてお姉ちゃんになったことを大喜び。
これからは「赤ちゃん」に癒される日々が続くものの、赤ちゃん中心の生活リズムに変わると、家内ともども右往左往することになりそう。
・・・たまたま?・・・
5/23の空が明るい夕方のことだった。
ママがいなくて寂しい思いをしている孫を連れて、庭に出た時だった。
孫が空を見上げて何気なく言った。
「まんまるのお月さんが出ている」と。
満月ではなかったが、持っていたスマホで写真を撮った。
その時、元気よく飛び出してきたような珍しい雲が目に入ったので、思わず写真を撮った。
後でわかったことだが、同じ時間帯に病院では「赤ちゃん」が生まれていた。
孫はお月さんに、自分はほとばしるような雲に、赤ちゃん誕生をダブらせてみていたのかも知れなかった。