スイカの収穫が間近くなってきた。今年のスイカは不作で14個しか確認していない貴重品。1個たりともアライグマに食い荒らされる訳にはいかない。
すいか畑は全面ネットで覆っているし、昨年も侵入されなかったので心配ないと思いつつ、以前にトウモロコシ畑がネットの継ぎ目から侵入されたことが今もトラウマとして残っており不安は消えない。
そのため、効果があるかどうかはわからないが、ネットをよじ登りにくくするために網目の細かい防虫ネットを外側に張り二重防御している。
雨上がりの今日の午後、すいか畑にアライグマが侵入した形跡がないかを見回ったが、蔓や葉が踏み荒らされた跡もないし収穫間近のスイカにも異常はなくホッとした。ところが、囲んだネットを一周していると一部のネット付近からかすかに獣臭を感じた。間違いない。奴だ。ネットによじ登ろうと体を擦りつけ時、匂いが付着したであろうことが思い浮かんだ。
自分の嗅覚は獣臭にも敏感らしい。火や煙が全くみえなくても、遠くから漂ってくるかすかな匂いで木を燃やしているのか紙を燃やしているのかが嗅ぎ分けられるほどで、いつも家内がビックリするほどだから人並み以上らしい。
考えてみた。スイカは葉に隠れているので外からはみつけにくいはず。まして防虫ネットも含め二重にネットを張っているのだから、外からスイカがみえているはずはない。なのに、なぜネット内に侵入しようとするのか。考えられることは1つ。自分の嗅覚では感じない「スイカ特有の発する匂い」があって、奴はそれを嗅ぎ取っているとしか考えられない。
ならばと、農薬保管庫を物色し、安価で匂いがきつい「マラソン乳剤」を200倍に薄めネット際に散布した。これでスイカの発する匂いが、かき消されてしまうはず。少々の雨が降っても匂いは残る。三重防御、これで当分は枕を高くして眠れそう!!!