中塗り工程の翌日、上塗り工程に取り掛かります。
「中塗り」と「上塗り」では同じ塗料を使用する場合が多いのですが、
今回使用する塗料、「セラMシリコンⅢ」は「中塗り専用」と「上塗り専用」の塗料に分かれております。
こちらが「中塗り」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b2/da217badd4ff9d9fb2c2eff1329eb844.jpg)
こちらが「上塗り」です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/7a/f6e0303f082183437319e3eb35d98601.jpg)
なぜ、「中塗り」と「上塗り」を別の塗料に分けたのでしょうか?
何か大きな意味がありそうです。
我々、塗装職人からしますと「中塗り」と「上塗り」が別の塗料であると言うことは、塗料のロスが出やすいというデメリットがあります。
例えば「中塗り」に一斗缶2本半、「上塗り」に2本半の塗料を使用する場合、
「中塗り」と「上塗り」が同じ塗料の場合、合計5本購入すれば足りる、という計算になります。
ですが「中塗り」と「上塗り」が別の塗料の場合、半分の規格はありませんので、
「中塗り」に3本、「上塗り」に3本、合計6本購入する必要があり、「中塗り」と「上塗り」が同じ場合よりも1本多く購入し、なおかつ残りが在庫になる、というロスを生むことになります。
と考えますと、「中塗り」と「上塗り」を分ける理由として「塗装職人が喜ぶから」というのは除外されるかと思います。
ただ、この「中塗り」と「上塗り」、同じ色番号で注文しても、微妙に異なる色で納品されます。
そうすることで「塗り残し」を防ぐことになりますので、その意味では我々職人にとってもありがたい部分ではあります。
ですが「職人のため」とは言い切れない以上、考えられるのは「施主様のために、長持ちする優れた塗料にするためには分ける必要があった」ということではないかと思います。
塗料というものに必要なのは、大まかに言うと「太陽光や雨にも負けず、綺麗な状態を保つ耐候性能」に加えて、「簡単には剥がれ落ちたりしない、密着性能」の2点となります。
この「セラMシリコンⅢの上塗り」は「極限まで対候性能を高めた結果、密着性能に難あり・・」となってしまったのでは?
「上塗り」の対候性能は素晴らしい。でも密着性能に不安があるため、「中塗り」に密着性能に優れたウレタン系の塗料を挟むことで、「上塗り」の不安点を補う。
このあたりが答えではないかと考えております。
この「セラMシリコンⅢ」以外にも、「フッ素塗料」や「無機塗料」などの高級塗料に「中塗り、上塗りが別々」の塗料が多いことを考えましても、一つの塗料に「最高の対候性能+最高の密着性能」を求めることは酷なのかもしれません。
ロスの多い塗料でも「あえて使用する」塗装職人は、自身の「使い勝手の良さ」よりも「お客様のため」を優先している職人であるとお考えいただいても間違えてはいないのではないかと、思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/3a/154ac4a5a8d77af9fa772b1247259c7b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f9/0492a3f713a47000e4948c69696c91b6.jpg)
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「中塗り」と「上塗り」では同じ塗料を使用する場合が多いのですが、
今回使用する塗料、「セラMシリコンⅢ」は「中塗り専用」と「上塗り専用」の塗料に分かれております。
こちらが「中塗り」
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こちらが「上塗り」です
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なぜ、「中塗り」と「上塗り」を別の塗料に分けたのでしょうか?
何か大きな意味がありそうです。
我々、塗装職人からしますと「中塗り」と「上塗り」が別の塗料であると言うことは、塗料のロスが出やすいというデメリットがあります。
例えば「中塗り」に一斗缶2本半、「上塗り」に2本半の塗料を使用する場合、
「中塗り」と「上塗り」が同じ塗料の場合、合計5本購入すれば足りる、という計算になります。
ですが「中塗り」と「上塗り」が別の塗料の場合、半分の規格はありませんので、
「中塗り」に3本、「上塗り」に3本、合計6本購入する必要があり、「中塗り」と「上塗り」が同じ場合よりも1本多く購入し、なおかつ残りが在庫になる、というロスを生むことになります。
と考えますと、「中塗り」と「上塗り」を分ける理由として「塗装職人が喜ぶから」というのは除外されるかと思います。
ただ、この「中塗り」と「上塗り」、同じ色番号で注文しても、微妙に異なる色で納品されます。
そうすることで「塗り残し」を防ぐことになりますので、その意味では我々職人にとってもありがたい部分ではあります。
ですが「職人のため」とは言い切れない以上、考えられるのは「施主様のために、長持ちする優れた塗料にするためには分ける必要があった」ということではないかと思います。
塗料というものに必要なのは、大まかに言うと「太陽光や雨にも負けず、綺麗な状態を保つ耐候性能」に加えて、「簡単には剥がれ落ちたりしない、密着性能」の2点となります。
この「セラMシリコンⅢの上塗り」は「極限まで対候性能を高めた結果、密着性能に難あり・・」となってしまったのでは?
「上塗り」の対候性能は素晴らしい。でも密着性能に不安があるため、「中塗り」に密着性能に優れたウレタン系の塗料を挟むことで、「上塗り」の不安点を補う。
このあたりが答えではないかと考えております。
この「セラMシリコンⅢ」以外にも、「フッ素塗料」や「無機塗料」などの高級塗料に「中塗り、上塗りが別々」の塗料が多いことを考えましても、一つの塗料に「最高の対候性能+最高の密着性能」を求めることは酷なのかもしれません。
ロスの多い塗料でも「あえて使用する」塗装職人は、自身の「使い勝手の良さ」よりも「お客様のため」を優先している職人であるとお考えいただいても間違えてはいないのではないかと、思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/3a/154ac4a5a8d77af9fa772b1247259c7b.jpg)
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