現在のプロの世界でいえば
三味線は圧倒的に男社会だ。
女性では本舞台に上がれないジャンルの方が多い。
でも、最近読んだ田中優子著『江戸の音』では
三味線は女性が演奏することが多く、それが三味線の性格を決定づけ、
ひいては江戸の音を規定するようになった、という論が展開されています。
確かに、舞台芸ではなく、お座敷だと女性が三味線を弾くということになるのですね。
著者は音楽の専門家ではないので、ところどころ引っかかる部分もありますが、
武満徹との対談はやはり面白い。
津軽三味線はこれまた圧倒的に男性が多いもので、
それでも男に負けるなとばかりに叩きつけるような演奏には魅力を感じないし、
かといって「女性らしさ」を意識しすぎるのも何か違うと思っていたり。
先日の堺町画廊で
おそらく初めて三味線というものを見聞きしたハーニ―さんが
三味線は女性に似合うと思う、という感想をくれました。
津軽三味線らしさ、女性らしさ、というバイアスなしに
三味線という楽器そのもの、演奏のスタイルそのものから
そんなふうに感じてもらえたのなら、とてもうれしい。
三味線という楽器が美しく聞こえる演奏、
それが目指すところ。
津軽らしいか、端唄みたいか、
そんなことを超えて
心地いい音楽だと感じてもらえたらと思います。
三味線は圧倒的に男社会だ。
女性では本舞台に上がれないジャンルの方が多い。
でも、最近読んだ田中優子著『江戸の音』では
三味線は女性が演奏することが多く、それが三味線の性格を決定づけ、
ひいては江戸の音を規定するようになった、という論が展開されています。
確かに、舞台芸ではなく、お座敷だと女性が三味線を弾くということになるのですね。
著者は音楽の専門家ではないので、ところどころ引っかかる部分もありますが、
武満徹との対談はやはり面白い。
江戸の音 (河出文庫) | |
田中優子 | |
河出書房新社 |
津軽三味線はこれまた圧倒的に男性が多いもので、
それでも男に負けるなとばかりに叩きつけるような演奏には魅力を感じないし、
かといって「女性らしさ」を意識しすぎるのも何か違うと思っていたり。
先日の堺町画廊で
おそらく初めて三味線というものを見聞きしたハーニ―さんが
三味線は女性に似合うと思う、という感想をくれました。
津軽三味線らしさ、女性らしさ、というバイアスなしに
三味線という楽器そのもの、演奏のスタイルそのものから
そんなふうに感じてもらえたのなら、とてもうれしい。
三味線という楽器が美しく聞こえる演奏、
それが目指すところ。
津軽らしいか、端唄みたいか、
そんなことを超えて
心地いい音楽だと感じてもらえたらと思います。