年末から読みかけていた本。
東日本大震災後、
はじめはボランティアとして陸前高田を訪ね、
やがて移住して、まちの人たちの声を聞き、
変わってゆく風景を見つめ続けたアーティストの記録。
私が知っているのは
震災から5年経ってからの陸前高田で、
はじめて訪ねたときにはもう嵩上げ工事が始まっていた。
それ以前の見たことのない風景、時間の移り変わりを
少しだけ追体験するような思いで読んだ。
そこに出てくる人たちは
全然知らない人たちなんだけれど、
私が出会った人たちと同じように
やっぱりみんなやさしくて、
自分以外の人を思いやる人たちなのだった。
その前に読んだ『クロニクルFUKUSHIMA』もそうだったけど、
震災後の日々のこと、さまざまな想いが細やかに綴られている。
私にも、震災後、いろんな想いはあったけれど、
その頃はそれを記すことに尻込みしていて
実際、ブログにもほとんど何も書いていない。
自分にはそんな資格はないように感じていた。
少しずつ、震災について書かれたものを読んだり
東北の唄を自分なりに唄えるようになってきて、
その後でようやく岩手を訪ねる機会ができた。
今思えば、私にはそれだけの時間が必要だったのかもしれないし、
ただの言い訳かもしれない。
震災後、すぐに動くことのできなかった自分を情けなく思いながら、
せめてその間のことを想像できるように
本を読み、映画を見、演劇を見る。
同時に、自分が岩手に行ってもいい理由を
何かしら見つけようとしているみたいで、
それもまた情けないと思いながら。
それでも、今年もきっと会いに行きたいと思っている。
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1月25日(土) Penguin's Live
1月26日(日) ディープ大阪ナイトカルチャー塾
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