三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

響きの豊かさ。

2023年02月25日 | 三味線のはなし
三味線に限らず、どんな楽器でも
音の響きがまるい感じが好きです。
私がソルトさんのピアノ推しなのも、そこで。
豊かな響き、というのは決して音量の大きさではなく
余韻がふくらんで残るみたいなものじゃないかと思っている。
とくに、三味線もピアノも打楽器も
アタックの瞬間から音が一気に減衰していく楽器は
物理的には減衰しているはずだけど
感覚的には続いている、まるでうたっているように、
という音が出せたらいいなと思う。

なんで急にそんな話を始めたかというと。

どうも自分の義太夫の三味線の音が薄っぺらいと思えてならず。
義太夫の三味線って、本当はものすごくよく響くもの。
文楽の師匠方のお三味線を聴けば明らかなように。
そりゃ同じ音が出せるとは思ってないけど、
自分が弾いてる他の三味線と比べても
どうも鳴らせてないなと思う。

話は少々それるけれども
今日は津軽三味線大阪大会だそうなので
津軽も本当に良い響きの三味線を弾く人って
なかなかいないなと思っている。
自分のことは何もかも棚に上げてますけど。
何かみんな別のことばかり考えてるのかなと。

そう、別のことを考えてるんですよね。
舞台で失敗したくない、
手を間違えずに弾くことで精一杯、
人物の弾き分けを少しでも出そう、
ここは強弱をつけよう、
なんか色んなことを考えてるのに
もっとベースにあるべきはずの響きに
今まで無意識すぎたかもしれない。

まぁ本番一週間前にそんなこと言い出しても
どうしようもないところだけど、
何を弾くにしても
自分の目指したい音は忘れないようにしよう。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►活動予定
 3月4日(土) 女流義太夫「瑠璃の会」第7回
 3月10日(金) 三味線三昧@京都・天Q
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする