三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

始まりの太陽と月。

2017年03月08日 | 三味線のはなし
津軽三味線をやってると
よく訊かれるのが

青森出身なんですか?

いいえー残念ながら生まれも育ちも浪花っ子です。
理屈ではなくアンチ巨人の血が滾っている大阪人です。

津軽三味線に出会ったのは
本当に偶然。
当時はバンドが楽しくて仕方なかった頃で
自分が伝統芸能の世界に入り込むなんて
思ってもみませんでした。

その後、三味線を始めたといっても
本場の師匠についたわけでもなく
東北への憧れは募れど
旅人、よそ者でしかない私には、
震災のときに
あの人は無事だろうかと思い浮かべられるような
顔のひとつとしてなかった。

それは完全な片想いだった。

そんな私が
東北の唄を唄っていていいのだろうか。
あの頃、いろんなジャンルのミュージシャンが
東北の民謡をこぞってカバーするような中で、
逆に立ち竦む想いだった。
歌舞音曲の自粛ムードとは別次元の問いまで
突きつけられた気がしていた。

それでも
金狼さんがチャリティーライブの声かけを始めたとき、
やっぱり居ても立ってもいられずに
参加表明をしていた。

2011年4月23日
チャリティーライブ@太陽と月



同じように東北の芸能に関わり続けてきた
踊り子ゆっこと一緒に参加。

そのライブで
青森出身のボーカリスト佐藤竹善さんから
メッセージをいただきました。

ただ東北の芸能を好きになって
追いかけ続けてきた。
ただそれだけの私だけれど、
好きでいてもいいよと言ってもらえた気がした。

きっと何時の日か
零れる程の
持ちきれやしない
愛を
かかえたまま
迎えに
必ず来るよ


きっと何時の日か歌いたいと思ってきた
Sing Like Talkingの大好きなバラード。



2017年3月11日19時から
堺町画廊にて
歌う予定。

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