三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

東北を聴く。

2015年03月11日 | 読書
やはり今日はこの話題を避けるわけにいかない。


東北を聴く――民謡の原点を訪ねて (岩波新書)
佐々木幹郎
岩波書店


東日本大震災の被災地を
著者と二代目高橋竹山が旅をした記録。

昭和8年の三陸沖地震のとき、
巡業中の初代竹山が津波から逃れた土地を
平成23年の震災のあとで
二代目が再び訪れる。
そんな運命があるのだと思う。



二代目竹山先生は唄も素晴らしい。
初代から教わった唄、というのがいくつも出てくるのだけど、
そういうものをぜひ形として残してほしいと切に願う。



私には確信をもって語れる言葉も奏でる唄もないけれど
それでもしないではいられないことを
積み重ねていくしかないのだろう。

去年読んだ本の言葉を
いま再びかみしめている。
コメント
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