三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

道成寺フェスティバル。

2013年05月26日 | 鑑賞
能「道成寺」を違うキャスト、違う演出で5日間にわたって上演する道成寺フェスティバル。
時間さえあれば、コンプリートしたい素敵企画でしたが、昨日一回しか行けませんでした。

能はあまり観に行ったことがありませんが、あの完成された様式は憧れです。
無駄なものが一切ない、削ぎ落とされた表現。
音のない時間、動きのない時間の緊張感が独特。
創る側からみると、あれだけの間を持たせるのは、とても勇気がいるし、力もいる。
いつかは辿り着きたい境地です。

津軽三味線は手数の多さがウリだけれども、
メリハリをつけるのに、叩きの手法を使わないなら、
こういう間を使うのも一つの方法論かなと考えています。
なかなか実戦は難しいのですが。



さて。
巳年の今年、やはり何らか形にしたい道成寺。

清姫って、要するにストーカーやんか?とか言われることが多くて、
否定もできないところはありますが、そう言ってしまうと身も蓋もない。
現実的でないとしても、その恋の狂気は誰しもきっと内に感じたことがある想いであって、
だからこそ、多くの作品で繰り返し描かれてきたテーマなのだと思う。

写真は、2007年 ENの道成寺です。


コメント
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