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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ラスト、コーション(ジャパン・プレミア)

2008-01-25 12:00:10 | 映画(ら行)
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トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン、ジョアン・チェン、チン・ガーロウ出演。アン・リー監督作品。

1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★★
ストーリー:★★★★☆
演出:★★★★★
タン・ウェイの演技力に脱帽:★★★★☆

昨日、マンダリン・オリエンタルホテルにて行われたジャパン・プレミアに行ってきました。友人が当選し、ありがたいことに誘って頂き、正装をして出かけました。一般人もレッド・カーペットを歩かされると聞いて、どんな感じなのか、ドキドキしていましたが、単に入口にレッド・カーペットが敷いてあるので、歩かざると得ないという(苦笑)。しかも、大勢のマスコミが固唾を呑んで見守る中(笑)。正直、あまりいい気分ではなかった・・・。向いてないですね、自分にああいう場は。
電話確認等をしてくれた友人から、トニー・レオンは来ない、来るとしたら奇跡(笑)と聞いていたので、そんなにショックはありませんでしたが、やはりちょっとだけは期待していて、やはりトニーが来日しなかったと知って、がっかりでした。またすぐに日本に来るって言ってたのに残念です。ただ司会者によると、“延期”ということらしいので、「傷だらけの男たち」の時のようにフラリと来日してくれるかもしれません。その時にまた駆けつけられるといいのですが。しかし、しばらくは平日会社を休みにくいよ(笑)。
来日されたのは、アン・リー監督、タン・ウェイさん、ワン・リーホンさん。レッド・カーペットを歩いて中に入って来た時に近くで見ましたが、タン・ウェイさん、すんごく細くて綺麗でした~~。ワン・リーホンさんは、ちょこっとヒゲが生えてました。いやぁ、かっこいいです。トニーが来ないと知った私は、終始落ち着いていて、手を伸ばしたところで握手できなさそうだなと思ったのもあり、タン・ウェイさんたちが近くを通っても、座ってました(笑)。私の方が通路に近かったので、カメラ持ってる友達と席代われば良かった。
芸能人が来るかな~?と思ってたのですが、確認できたのは、高橋ひとみさんだけ。今朝のめざましTVで菊地凛子さんが来てたのを知りました。会場内にいた??
アン・リー監督は終始ニコニコしていましたが、ワイズ・ポリシーのブログによると、ホテルに向かう車の中で初めてヒース・レジャーの悲報を知ったそうです。

プレミアは、イメージソングを歌う中孝介さんなどが生で歌ったり、タンゴ歌手の冴木杏奈さんが歌ったりしました。
タン・ウェイさんたちは、日本でのプロモーションが最後であることを何度も言ってましたね。3人ともこの映画のプロモーションでは再来日で、何度も来日してくれるなんて、嬉しいです。トニーが一緒だったら尚嬉しかったなぁ・・・。
試写会が終わった後にパーティがあるようで、その時に皆さんとお話ししたいです、監督やタン・ウェイさんは言ってましたが、うちら一般人には当然関係なく(苦笑)、でもきっと彼らの知識や映画に詳しいのは、ファンの方じゃないかと思ったり。

映画は、2時間半超えのかなり長い映画です。私は台湾版を購入し、すでに1度視聴していました。が、「男児本色」の香港版を見た時と違って、英語字幕がなく、言葉が全く分からない。なので、台湾版を見た時に感想としては、タン・ウェイさんの目力が凄いのと、トニーがまるで別人に見えた、というくらいでした。
昨日初めて、日本語字幕付きで、言葉を理解して観たら、全然違いました。
素晴らしいです。もう他に言葉が見つからないくらいでした。この映画はヴェネチア映画祭で金獅子賞(グランプリ)を取っていますが、私は賞を取った映画や、評論家が絶賛した映画をそのまま素晴らしいと思えるほど、芸術作品を評価出来る人間ではありません。ただ、この映画は本当に素晴らしい。女スパイが、殺そうと思っている相手を好きになってしまう映画は、今までにあるだろうし、目新しいものではないのに、それをここまで素晴らしい映画にしてしまうとは。非の打ち所が・・・見当たらないのです(今の時点では)。まさに絶賛するにふさわしい映画だと思います。

以下、内容に触れますので、知りたくない方はご注意願います。

トニーは上にも書いたようにいつもとは別人のようでした。しゃべり方も。ただ女性を見つめる目がいつものあの潤んだ瞳でドキドキしてしまいますが(笑)。ワン・チアチーに指輪をあげた時のイーの表情(瞳)はもう・・・ほんとにとろけそうですよ。
激しい性愛描写が話題になっています。確かに凄いですが、3回あるベッドシーンのうち、2回目からは、私はせつなくて、泣きそうでした。台湾版を見た時には、ここまでやる必要があるのかなぁと思ったりしましたが、やっぱり必要なのでしょう。(あの体位が必要かどうかは分からないけど)
トニーはこの映画の中で2回泣くシーンがありますが、中年男の涙はせつないっすね。ラストは私も一緒に涙してしまいました。

タン・ウェイさんは、ほんとに映画初出演かという素晴らしい演技。終始出ずっぱりで、この映画は、まさにタン・ウェイさんのための映画ですね。目力が強く、とても印象に残ります。激しいベッドシーンについて、彼女が台詞で説明するシーンがあるのですが、その時の感情ほとばしる演技がほんとに素晴らしい。素晴らしいしか言えない語彙の少ない私を許して下さい(苦笑)。
そのシーンがあるからこそ、ラストの方で、指輪をもらった時に言ってしまう台詞に説得力が生まれるのだと思いました。

ワン・リーホンは、演技が初めて?と聞いてますが、本当でしょうか?「真昼ノ星空」で見てました。しかも誉めてる・笑)自然な演技で、私は全く違和感ありませんでした。なさすぎて、良いとも悪いとも何も考えなかったくらいで。演技の才能あるんじゃないでしょうか。ラストで、ワン・チアチーを見つめる目は、裏切りを憎む目ではなかったと理解しました。それだけでも、ワン・チアチーは救われたのではないかと。私も救われた気分です(笑)。

映画は、2月2日から公開です。R-18指定ですが、引っかからない方(笑)はぜひ。私は初日にまた見に行きたいと思っています。


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昨日はお疲れ様♪ (marie)
2008-01-25 15:08:50
本当にあの映画は文句なしに素晴らしいですよね。
今朝も通勤途中に思い出しては・・・トニーの切ない表情や涙をうっすら浮かべる場面が心に焼き付いています。
ワン・チアチーはもしかしたらイーと最初に会った時点で好きになってしまっていたのでは?とも感じられました。
最後はワン・チアチーの仲間全員がかわいそうでしたが・・結局日本寄りののイーだって最後はどうなっていたか?何だか二人の結末があまりにも切なすぎます
要らないシーンなど全くなく全てに命が吹き込まれているような作品ですね。早く映画館の大きなスクリーンで観たいです。
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お疲れ様でした (momota)
2008-01-25 23:14:13
プレミアの部分だけ読みました。
赤文字から下はまた映画を観てから(笑)
トニーさん、来日しなかったのは残念でしたね…
でも今日浅草寺で引いたお御籤によると、
幸せは天から降ってくるので待っていれば良いとのことなので(笑)
近いうちに会えるはず!と期待してます♪
菊池凛子さん、今日の夕刊の色戒の広告にコメントを寄せていたので、
見に来たんだ~と思ったのだけど、見かけませんでしたか?
他にアラーキーとかもコメント寄せてました。
hi-chanも台湾版買ったのですね。
日本版ではカットされたシーンがいくつかあるんですよね…
気になりますが、買いですかね?
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>marieさん (hi-chan)
2008-01-28 10:56:43
木曜日はお疲れ様でした~。寒いし、いつもと違う格好だし、疲れましたね(苦笑)。
イーは、嘘を見抜く人だったはずなのに、それが分からなかったということは、ワン・チアチーは最初からイーに惹かれていたんでしょうね。
早くまた見たいです。
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>momotaさん (hi-chan)
2008-01-28 11:06:35
よし。それでは天から降ってくるのを待ちましょう(笑)。
菊地凛子さん、見かけなかったんですよね。もしかしたら、中には入っていないのかも?
台湾版は英語字幕もないので、私は全然言葉が分かりませんでした(汗)。
まったく修正していないのを見たいのであれば、台湾版はオススメです。
日本版のは6箇所らしいですが、6箇所も気づかなかった。カットされた部分があるのかもしれませんが。修正の仕方が、ボカシじゃなくて、白いペンでぐしゃぐしゃ~と塗りつぶしたみたいな感じだったので、ちょっと吹き出しそうになりました。出来るだけ、修正個所を少なくするためなのでしょうが、そこだけ白さが際立つので、逆に目が行ってしまう(爆)。
そういえば、台湾版を買ったのに、特典のシガレットケースがついてきませんでした。多分、ミスなのでしょうが、Yes○siaだし、こういうこともあるかと諦めモード(笑)。以前、CDケースが割れてたこともあるし。
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赤字の前まで読みましたが (micchii)
2008-01-28 13:32:03
非の打ち所がない、ですか。
そこまで絶賛されると逆に、つまらなかったらどうしようかなと(爆)
ところで、日本版はやっぱり修正されちゃってるんでしょうか?
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>micchiiさん (hi-chan)
2008-01-28 15:50:15
期待値を上げてしまうので、どうしようかと思ったのですが、完璧なんですよ。長いけど、無駄なシーンがないし・・・。役者の演技は賞賛に値すると思います。

あまり期待しないで見てください(笑)。
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はじめまして (nozomin=nontaro)
2008-02-05 19:37:11
marieさんとmomotaさんのところから遊びにきました。

傷だらけ~ではプレミア当選のものの主役不在
突然来日トニーさん降臨の地!鴨居でラッキーな生のトニーさんと対面

ラストコーションジャパンプレミアも運良く行けましたが主役ドタキャン>ちょっとがっかりな反面来てたらどうかなっていたような自分

TLPドンチャさん nancix さん ぐうさんにもお世話になっています(お会いするチャンスがまだありません)

よかったら家にも遊びにきてくださいね
(更新する気0ですが;)
神奈川在住 年子育児真っ最中です
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>nozominさん (hi-chan)
2008-02-06 15:08:13
こんにちは。marieさんのところで、お名前は見ていたように思います。
よろしくお願いしますね。
「ラスト、コーション」のジャパン・プレミアは、監督や、タン・ウェイちゃん、リーホンがかなり近くを歩いていたので、トニーがいたら、私もパニックになってたと思います(笑)。
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観てきましたよ~! (らんぼ~)
2008-02-11 11:09:17
いやぁ、指輪をあげたときのトニー・レオンの優しいまなざし良かったですね~。猜疑心にさいなまれる冷徹な男がチアチーにだけ見せてしまう、たまらなくせつない笑顔。あんな瞳で見つめられたら、誰だって「逃げて」って言っちゃいます(笑)
そして、視線の行方や手の動きなど、じっくりと美しい映像で綴られていて、どのシーンも目が離せませんでした。
し、しかし…例のシーンはあまりのボカシの多さに目がチカチカ(汗)体の硬い私は見てるだけで筋肉痛になりそうでした(笑)
タン・ウエイの体当たり演技には脱帽しましたが、女スパイになった理由がイマイチ理解できないかな~と…。殺したいほどの憎しみや使命感との葛藤に苦しみながらも愛してしまう女スパイ…って勝手に想像してた私が悪いんですけど(汗)
混み混みなのに私の隣のおじいちゃん、3回もトイレに行って、帰ってくるたび「どうなった?」「え?3年後?」ってお連れさんとごにょごにょしゃべってるので、集中力が切れてしまいました。DVD出たらまた観てみますね(笑)
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>らんぼ~さん (hi-chan)
2008-02-12 11:45:46
観てきたんですね~。
確かにあの指輪のシーンのトニーの微笑みは最強です(笑)。見慣れているとはいえ、フラ~っとなってしまいます。ほほほ。
私も身体硬いんですよ。なので別の意味でスゲーって(笑)。
確かにスパイになった動機が強くはないですよね。学生ですから最初はあまり深く考えてなかったのかも・・・。
2時間半の映画は、お年寄りにはあまり優しくないですね(汗)。私が観た時もコミコミで何人かトイレに行っている人がいました。
でも上映中のおしゃべりはダメですね~。ここはあなたの家じゃないんだよ~~~っていつも思います。年配の方はあまり気にせず上映中に「よくわかんないわね」とかしゃべってますね(苦笑)。
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