光文社 326ページ 1500円+税
東野圭吾さん 61冊目。
ペット斎場を営む中原のもとに刑事がやってきて、数年前に離婚した妻小夜子が殺害されたと伝える。中原と小夜子は一人娘を強盗に殺害されたことが原因で離婚していた。小夜子を殺害した犯人は翌日自首して逮捕されるが、小夜子がフリーライターとして取材していたことから、意外な真相が。。。
死刑論とは言いませんが、死刑についての考えを東野圭吾の切り口でとらえています。これを軸として、現在の殺人事件そしてその原因となった過去の事件が紐解かれていきます。
引用
・「それはどういう意味かと尋ねました。自分のしたことは死刑に値すると思うのか、と。すると彼は、そんなことはわからない。裁判官が勝手に決めればいい。死刑も悪くないと思うのは、どうせ人間はいつか死ぬのだから、その日を誰かが決めてくれるというのなら、それはそれでいいという気になってきた、という意味だといいました」
・人を殺した人間は、計画的であろうとなかろうと、衝動的なものだろうが何だろうが、また人を殺すおそれがある。それなのにこの国では、有期刑が下されることも少なくない。一体どこの誰に、「この殺人犯は刑務所に○○年入れておけば真人間になる」などと断言できるのだろう。殺人者をそんな虚ろな十字架に縛り付けることに、どんな意味があるというのか。
東野圭吾さんの作品では平均点クラス。
二十数年前、数年前、そして現在の事件がつながりはするのですが、どこかに無理があるようで、すっきりとはしてません。構成の弱さが残った感がある作品です。
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