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「真夏の方程式」 東野圭吾

2011-06-29 | 本と雑誌

Photo

文藝春秋 414ページ 1619円+税

東野圭吾さん 51冊目。
探偵ガリレオ 湯川学シリーズの長編新作。
夏休みを親戚が経営する海辺の旅館で過ごすことになった小学生の恭平。ここで、旅館に滞在する元刑事が亡くなった。同じ旅館に滞在していた物理学者 湯川学がこの真相に迫っていく。

初期の短編では、「物理学の先生」湯川学が物理学の知識を駆使して、事件のトリックを解明していく爽快感が売りのシリーズでした。これが、最近の作品では 人間の心の謎解きに軸が移動し、本作ではまさに 加賀恭一郎と同じように事件に関わった人たちの心を解決しています。
ここまで行っちゃうと、加賀恭一郎と湯川学の書き分けも必要ないのではと思ったりします。実際は出版社のからみがあって、両者ともに維持しないとならないのでしょうけど。

話は 美しい海、寂れた観光旅館、16年前の東京の殺人事件とこれを追うことになった草薙と内海の活躍、湯川に触れて物理学の面白さに目覚めた少年、 相変わらず東野圭吾さんはこれらの多彩な場面を手に取れるような解像度の高さで描いてくれています。

P.113の2行目に誤植がありました。
誤:取り調べも仙波さんが担当したのか
正:取り調べも塚原さんが担当したのか
最近では珍しいミスです。

東野圭吾作品として上位に位置します。お薦めです。


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