朝日新聞出版 Kindle版 1000円
アルファブロガー小飼弾による読書論。
小飼弾は年間5000冊もの本を読むという人並み外れた速読力を持ち合わせています。その彼が、本はこう読むべき、こういう本を読むべきという読書についての解説をまとめた本。
メモ
・本はきみを救ってはくれない。けれども、本を読むことで、自分を救える自分になれる。
・①自分を読む。すなわち、本を通して、今まで気づかなかった自分の可能性(あるいは限界)を発見し、突破していく鍵を得ること。②そして、その方法は、きみ自身が見つけ出す、”独自”のものでなければならない。
・僕がテレビを観るのは1週間にいっぺん、あるいは1ヶ月にいっぺんくらいの頻度です。
・本に関しては、できるだけ多く浮気をしてみてください。
・物語を選ぶときに大事なのは、好みと直感です。
・神林長平の「戦闘妖精・雪風」
・現代におけるベストセラーとは、本を普段買わない人がたまたま購入に至った本のことだからです。
・本代につぎ込んだお金は、結局何倍にもなって返ってくるからです。本を読むと知恵がつく。そして現代における仕事のほとんどは、知恵のよしあしで値段が決まります。
・本を読めばそれだけ多くの着想を得られるからです。多くの着想を得られれば、それだけ稼ぐチャンスも増えます。
・読書とはダウンロードではありません。ダウンロードとは百人一首を全部覚えてしまうようなことです。むしろ読書とは、グーグルなどがやっているindexingに近い行為です。
・面白さを伝えようというのは、ものすごく傲慢なことです。
・まずは、気持ちは書かない。気持ちを加工と思うから気恥ずかしくなる。
・今考えていることを紹介する枕として本を話題にするようなこともできるようになるでしょう。
著者の読書論をまとめた本。ではあるが、話は拡散したり集約したり。著者は意識してやっているわけではないでしょうが、一般読者からすると 話が飛び回って散漫な感を受けます。
一方で「こういうみ見方、考え方もあるのか」と感心するところも多数あり。
メモを残すのが難解な書です。
小飼弾のファンならば、納得のいく書籍です。一般には?マークがつきます。
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