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「不祥事」 池井戸潤

2014-05-19 | 本と雑誌

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講談社文庫 388ページ 695円+税

メガバンク東京第一銀行の代々木支店でテラーをやっていた花咲舞が本社の事務部事務管理グループに異動。この事務部は上司の調査役 相馬健との2人という小さな所帯。ここは課題があった支店に出張して調査・指導を行う 臨店 という業務を担当していた。
花咲舞は持ち前の正義感と実行力で、歪んだ銀行の慣習・論理で発生した問題に対して、その本質を正す。気の弱い相馬調査役はオロオロするばかり。派閥のトップからにらまれようとも、まったく動じない行動には、現場銀行員たちから喝采を受ける。

本書は現在 杏さん主演のTVドラマの原作となっています。もう1冊、ヒロインの名前は唐木怜である「銀行総務特命」の2冊からドラマ製作。この2冊とも、連作短編。

ドラマも面白いですが、原作も良いですね。客のためではなく自分のキャリアのために働くエリート銀行マン。そしてこれが常態化して、この論理でしか動かなくなった組織。これに対してヒロインが問題を解決して、その病巣を切って捨てる。爽快感があります。
池井戸潤さんの小説に流れる、現場で頑張る人たちが最後は大逆転で報われるという、勧善懲悪。短編になってもこれは変わりません。また続いて池井戸潤作品を読みたくなってしまいました。


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