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「人間灰」 海野十三

2013-02-16 | 本と雑誌

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Kindle版 0円

昭和初期のSF、推理小説作家 海野十三の1931年に「振動魔」に続いて「新成年」に発表した帆村荘六探偵もの。
赤沢博士の空気工場ではこの3年間に西風が吹く日に社員が失踪するという事件が繰り返して発声していた。ある西風が吹いた日に、赤沢博士の夫人が失踪。そして町で血だらけの男が逮捕された。犯人はこの男なのか?

空気工場とは何を作っている工場なのか? 後半になって分かったのですが、ここは液体窒素など、気体の温度を下げて液体化する工場でした。当時は空気工場という、のどかな表現であったのですね。

液体窒素で林檎を凍らせる実験。そして、林檎で釘を打ちつける。当時の青少年はこれだけで胸をときめかせたことでしょう。これがトリックとして重要な鍵を握ります。
探偵役の帆村荘六は、これは本当に言葉通りの最低限の登場。名前が出たのは一回だけ。この割り切りも面白いです。

古き良き時代のSF & 探偵小説です。めくじらをたてずに、穏やかな気持ちで、ゆったりと楽しむ小説です。


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