枻出版社 132ページ 900円+税
トンボ鉛筆の創立100周年を記念して、トンボ鉛筆だけの文具 ムック本が出ました。出版は趣味の文具箱の 枻出版社。こうなるとただ者ではないことが想像か付きます。
本誌の他に付録が3点。
シャープペン「オルノスイフト」
初代復刻版「トンボ鉛筆3本」
初代復刻版「モノ消しゴム」
オルノスイフトは600円の商品。復刻版のトンボ鉛筆は最高価格のMONO100と同じ芯、軸を使っています。MONO100は1本 140円しますが、これと同じ構成の鉛筆が3本。そしてモノ消しゴムは100円相当。 足し算するとこれだけで本書の定価を超えてしまいます。トンボ鉛筆の広告宣伝費あたりが使われているのか? こんなお買い得商品はありません。
オルノスイフト
軸の中ほどを折り曲げて芯を出す方式のシャープペンシル。本モデルは2013年春発売の新製品。クリップが付き、またノックでも芯が出せるようになっています。付録には中央の窓に「100 CENTENNIAL」の100周年記念を表す文字が印刷されています。
尖ったペン先が収納されないので、胸ポケットには入れにくいタイプです。用途が限られるのであまり好きではありません。
トンボ鉛筆
1928年に発売されたトンボ鉛筆のケースと鉛筆デザインを復刻。見た目は100円ショップにある粗悪中国製のようですが、中身は最高グレードのMONO100と同じ芯と軸を使っています。削った時のインセンスシダーの薫りとその表面の肌さわりの楽しみはまだ取り置いています。
MONO消しゴム
1969年発売の初代のMONO消しゴムを復刻。ケースの字体だけでなく消しゴム本体の印刷まで復元されています。使うのが惜しくて、、、困っています。
さて本体の書籍。
鉛筆、ZOOMシリーズ、消しゴム、修正テープ、のり とトンボの製品の解説。単なるカタログに留まらず、製品開発の苦心、製造の現場、販売店やユーザーの反応など多方面からのうれしい情報が満載です。 このあたりは他の出版社とは違う 枻出版社 ならではの掘り下げが見られます。言うまでもなく精緻な写真を気持ちよくレイアウトされた編集も 素晴らしいの一語。
本書を読んでトンボ鉛筆を使ってみたくなり、さらにZOOMシリーズのボールペン、多機能ペンが欲しくなってしまいました。メーカーの思う壺ですね。
付録で満足、本誌で満足。これは買わないと損 と言い切れるムック本です。
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