文春文庫 364ページ 657円+税
話題となっているTVドラマ「半沢直樹」の原作本。TVドラマは観ていないのですが、この機会に池井戸潤さんの銀行小説を読みました。
バブルの真っ盛りに慶応大学から大手都市銀行に入行した半沢直樹。現在は大阪西支店で融資課の課長となっていた。自分の出世を狙う支店長によって無理に5億円もの融資を行った会社が倒産。支店長はこの責任を融資課の半沢に押しつけようとして、本社の人事部などに偽りの情報を流すだけでなく、様々な嫌がらせを始めた。半沢は債権回収に取り組むが、そこで妙な事実を発見する。
部下をはめる上司、これに対して泣き寝入りするのではなく、正論を吐き、さらに自分の力で問題を解決して 相手に十倍返しする半沢直樹。サラリーマンではできないことを半沢直樹が苦しみつつも、着実に実行していきます。この一つ一つのシーン、そして半沢直樹の言葉が、普段の生活でたまったストレスをすっきりきれいに払拭してくれます。まさに痛快な企業小説です。
メモ
・当座解約通知書には、「不渡りを出すような信用不安のある会社に、名誉ある当座預金口座を開かせていたのでは当行の名折れなので、閉鎖させてもらうぞ」というようなことが書いてある。
・銀行で取締役にまで出世しようと思ったら、おきまりの条件がある。一流大卒、血筋、MBAの三点セット。
・晴天に傘を差しだし、雨天にとりあげる。
・「オレは基本的に性善説だ。相手が善意であり、好意を見せるのであれば、誠心誠意それにこたえる。だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ。そしてー潰す。二度とはい上がれないように。」
・銀行というところは、人事が全てだ。
こりゃ面白い本。胸がすきます。
お薦め。
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