2014年 米国作品。
実在の米軍シールズのスナイパー クリス・カイルの実話に基づく映画。原作はクリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」。
160人を狙撃、射殺した 伝説の狙撃手 と言われるクリス・カイル（ラッドリー・クーパー）。イラク戦争に4回派遣され相手方からは18000ドルの懸賞金をかけられていた。
相手方には元オリンピックのメダリストの狙撃兵ムスタファがおり、何度も遭遇して闘いを繰り広げていた。3度目の派遣で相棒ビグルスが狙撃され、彼は視力を失ってしまう。派遣から戻ってもカイルの心は戦場にあり、彼と妻の溝が深まっていく。4度目の派遣で、ムスタファと対峙。そして、、、。
イラク戦争で活躍した実在の狙撃手の戦争映画。
装飾を極力排して本筋をストイックに描いた骨太な映画となっています。戦闘シーンに加えて、精神を病んでいく兵士、無為に死んでいく人たち、兵士と家族の心の溝 が描かれており、戦争による人の心、生活への影響の大きさを再認識します。
この映画の公開前にクリス・カイルはPTSDを患った元海兵隊員に射殺されています。この事件を映画が予見していたような感覚を持ちました。
娯楽映画はありますが、その底流には人を殺すということの深さがあります。少し重めですが、見応えのある映画でした。
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