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「欲動」 DVD 三津谷葉子

2015-08-13 | 映画


2014年作品。
美しすぎる映画監督 杉野希妃 の作品。釜山国際映画祭の最優秀新人監督賞受賞作品。本作ではサブ主演の位置で女優としても出演。


病で死期が近い夫 千紘と共に、妹 九美(杉野希妃)の出産の立ち会いのためにバリを訪れたユリ。妹の夫と4人でバリの観光を楽しんでいたが、カフェでユリと千紘は口論。ユリはカフェを離れ一人でバリをさまよう。友達のクルマに拾われ、ナイトクラブへ。そこでユリはジゴロのワヤンに迫られるが、逃げ帰る。そして翌日再びワヤンに巡り会い、ついに体を重ねる。



死に直面している夫婦。心ない言葉を発してしまい、二人の間に亀裂が入ってしまう。妻は夫の死を意識しつつ、ジゴロに抱かれる。これがきっかけとなり、妻は夫に抱かれる。この動きがタイトルの「欲動」なのでしょう。



三津谷葉子はしっかりとフルヌードを見せてくれます。しかしながら、彼女以上に輝いているのが監督の杉野希妃。これは少しまずいんじゃないの。実際に杉野希妃は美しい、かわいいのですが、引き立て役にならないと作品がまちまらないです。

気になったのが、やたらとバリのお祭りのような観光客向けのダンス、音楽のシーンがあること。これ、「尺を稼ぐために編集で残した」というようにも見えます。これは半分に下いただきたかった。それと、画面が暗い。少し前に観た「神様はバリにいる」の画面の明るさ、彩り豊かさとは逆で、日本海側の冬のようなうっとうしさが感じられます。これ、意図したものなのかもしれませんが、バリの明るさを出して欲しかったです。

釜山国際映画祭で賞を取った映画ですが、物足りなさがあります。もっときっぱり死に直面して欲しい と思うところありです。

欲動 [DVD]
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キングレコード
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