2014年作品。
万能鑑定士Qという店を経営している天才鑑定家 凜田莉子(綾瀬はるか)の元へ、ルーブルからその鑑定眼を使って日本の美術館に出されるモナ・リザを守るという依頼が入る。このために莉子は学芸員となる試験を受けるためにパリへ。莉子に惹かれる出版社の編集者の小笠原悠斗(松坂桃李)も同行。莉子は流泉寺美沙(初音映莉子)ともに合格。日本へ戻って軽井沢で研修を受ける。しかし、モナ・リザの瞳の中の文字を見ると脳に異変が起こるという伝えのとおり、莉子の鑑定眼が狂ってくる。
松岡圭祐原作の推理小説。まだ原作を読んでいないのですが、ライトノベルズに近い読みやすい作品のように想像しています。
ヒロインの凜田莉子は人並み外れた観察力と論理構築力があります。編集者 笠原悠斗を見て、入社5年目の社員であることをずばりと当ててしまいます。こういう観察に基づく推理はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズと同じ。ホームズがワトソンをいつも驚かせるシーンを彷彿させます。
映画、これも黄金比で作られています。最初が莉子の紹介のための最初の鑑定からパリでの試験。2番目が鑑定の訓練。そして最後がモナ・リザの事件。それぞれに、莉子の天才的能力が発揮され、これが目が離せない。そして、編集者 笠原がホームズのワトソン役と同じ、解説してくれるから、難しい鑑定や推理もすっきりと判った気持ちになる。これが重要です。彼がいるので、無理がある無茶苦茶な推理もすんなりと観ていられます。
綾瀬はるかさん、こんなに下手だった? と思う演技が見受けられました。この頃、体調が悪いとかあったのでしょうかね。一方の松坂桃李は上手くなった。頼りない角川書店の編集者をコミカルに演じています。
万能鑑定士Q ―モナ・リザの瞳- スタンダードエディション [DVD] | |
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KADOKAWA / 角川書店 |