創元推理文庫 296ページ 900円+税
アメリカの女流作家 マーガレット・ミラーの1950年の作品。今回初翻訳。
女性医師シャーロットの診療所にヴァイオレットと名乗る若い女性が診察を受けに来る。彼女は夫ではない男の子供を妊娠しているという。そしてヴァイオレットが失踪、死体の発見。妻のいる男と不倫の関係を続けているシャーロットはこの謎を追い始める。
不倫している女医、そこを訪れた夫ではない男と関係を持って妊娠してしまった若い女性。これを軸として癖のある、まともとは言い難い登場人物。誰が彼女を妊娠させたのか、誰が彼女を殺したのか。この謎を追ってシャーロットが動きますが、動くほどに謎が深まる。こういう謎解きサスペンス小説です。
マーガレット・ミラーの作品は本作が始めて。結構玄人受けのする面白い作家のようです。しかしながら、本作を読む限りは、満足感は無し。私とは周波数が合いませんでした。
個人としてはハズレ作品です。
悪意の糸 (創元推理文庫) | |
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