東洋経済新報社 230ページ 1500円＋税
アイデアを生産する、すなわち知的生産についての方法の説明書。
次の7章構成。
①情報ハック メモとノート
②時間管理ハック 習慣と隠し味
③整理ハック 物語とデータベース
④五感ハック モードとスタイル
⑤思考ハック 出会いと別れ
⑥発想ハック 方法と視点
⑦意志決定ハック プライオリティとセレンディピティ
①～③は超整理術に通じる、情報の記録と保管、検索についてのテクニック。
この中では、情報の「記憶」に関するところ、「覚えにくい事柄は物語で記憶する」のところが、マインドマップ記憶術と全く同じことを言っていることに気づき。何かの物語にひもづけることができると人は覚える。これがポイントです。
⑤は2項対立、トライアングル、ポジショニングマップ、マンダラートによるアイデアのひねりだし。
⑥は分母の入れ替え、マトリクス、ブルーオーシャン。
⑦は上司を使う、会議を使う。
アイデアを生産するための手法、心構えを複数の角度から解説しています。情報を管理するための本、時間を有効に使うための本 というような手段、手法を高めるためではなく、目標に近づくための手法解説となっているところが本書の特徴です。
読みやすく、理解しやすい、上手く書かれた本です。
入門の書としてはお薦めです。
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