NPO法人を最近耳にするが発足以来年々NPO法人は増え続けているのである。
(1998年に制定され2006年6月現在26525法人と増えている。内閣府ホームページより)
NPO法人といえば社会福祉や介護関係の事業でボランテア法人かなと錯覚するようであるがれきっとした株式会社のように株主への配当はできないが事業収益はどんどん挙げてよいのである。NPO法人で一般企業と遜色のない事業活動をやっているところもあるとこの前のテレビ報道でも見たが、そういったNPO法人があるのである。
そのNPO法人向けに融資をするのがNPOバンクというものであるがまだわが国では5事業所ぐらいしかないらしい。なかなか一般金融機関としては小口融資のため(一件あたり平均融資額270万円前後が多い)コストにあわず融資活動は低迷しているなか、NPOバンク全体で年間60件から70件ぐらいの融資をしているこれらのバンク(形態は事業組合、任意団体、NPO法人など)はよく健闘しているのである。
概して小規模で、財務基盤は脆弱性があるといわれているNPO法人で、その組織の定性面や、支援者がどのような人々か、バックについている影のオーナーはどういう人物か、地域にどれだけ馴染んでいるかなど数字に表れない情報で融資をしている為貸し倒れや不良債権は少ないという。
またNPOバンクへの出資者の一人であるNPO法人が借りるケースが多く返済は遅れることは少ないといわれている。互助的な融資もある。
いずれにしても今後も高齢化による福祉の需要や行政の官から民への移行に伴い法人数は増えていこう、それらの資金需要に対応できるNPOバンクの姿が求めれれよう。